炭素新素材グラフェンの父が、深センに研究の力を集中

グラフェンの父と呼ばれ、ノーベル物理学賞受賞者のアンドレ・ガイム教授が深センの新華大学深セン分校の研究院との交流促進及び研究提携についてを語っている。

近いうちに研究活動の拠点を深センに移し、学術界と産業界が遮断されている現状を改善するために活動を増やしていきたいと考えているようだ。

ガイム教授が深センにいる間、深圳市の政府官員 王偉中氏と打ち合わせ、グラフェンについて業界の発展と未来を深く協議し、グラフェンを利用して空気汚染と暖房供給する問題などを検討したという。

王氏は近年深センがグラフェン業界の発展の場になると重視していて、海外の優秀な人材は大歓迎だと強調している。

市場と産業チェーンの優勢を利用して、グラフェンの研究結果に基づき、技術方面と産業化を強化し、応用範囲を広げていくと語っている。

深センのグラフェン産業の環境について、ガイム教授はその将来性に期待している。
“僕が調べた限り、深圳では数社が既にグラフェンを消費品に用いており、車電池の性能を向上したりしているようです。

深センにイノベーション企業が溢れている環境と業界の発展力が僕たちにとって最も適した、入りやすい都市だと思います。”

ガイム教授も準備している材料研究院の名誉院長を担当することが決まっており、深圳に通って年一ヶ月以上グラフェンの研究と開発をする予定であると発表している。

2016年までに深センは20社以上のグラフェン関連企業があるようだ。

深センは全国最大のグラフェン応用市場として、リチウム電池、電動自動車、通信会社とも繋がっており、産業チェーンはどんどん発達し、技術開発と応用領域に、ある程度突出している。

華讯方舟が世界が世界で初めてグラフェンテラヘルツのチップを開発し、烯旺科技社が最初にグラフェンの成果を産業化した。

自動車メーカーのBYDがグラフェンのリチウム電池を研究開発していることも業界に注目されている。

企業と大学や研究院などがグラフェン素材についてSCI論文を400篇以上発表しており、パテントは700個以上取れている。

深センはグラフェンについて大きな決心をし、2017年の新エネルギーサミットではグラフェンを”重要な科学技術のプロジェクト10”と”製造創新の中心項目10”に入れて、これからの発展は更に期待できるであろう。

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