VRが不動産、建築業界に衝撃的な革命をもたらした

2015年、中国でのシェア率が15.2億元（約254億円）のVR（ヴァーチャルリアリティー＝コンピュータの作り出す仮想の空間を現実であるかのように知覚させる技術）が急激に成長して、各業界に影響を与え、特に不動産業界での活用が注目を浴びている。

VRの商用化は開発業者や建築業者の技術を不動産に応用して衝撃的な革命をもたらし、消費者にも住宅購入の新たな形を示した。

住宅購入の際は休みを取って、交通渋滞に疲れて、物件を見るだけで時間がかかったのに、写真と違う家をみてがっかりしたことも少なくないだろう。引越ししたばかりの家で物が散乱した状態を見ると物件に対する印象がさらに悪くなる。ようやく物件が気に入ったとしても内装工事の際には、壁の色と浴室のタイル等を確認するために何度も家を訪れる必要がある。こういった不確定な要素が数えきれないほどあって、買い手と売り手の両方にとっても不便である。

しかしVRの発展につれ、こういった問題点は不動産業者ではなく技術者が解決することになった。VRの装置をつけて何人でも同時に一つの物件を見ることができ、実際に行かずとも確認できる上、パソコンを操作するだけで内装も好きなだけ選べられる。

工事の段階も確認でき、内部構造まで閲覧できるので、便利で安心だと言われている。

後は画面をどこまで実物と同じように再現できるのか、実感を与える技術を向上することが新しい課題となった。

深センではVRが建築業界に上手く活用できている都市として、経営者たちもVRの商用化について将来性のある建築市場を狙い次々とスタートアップしている。

設計の問題で日当たりの問題が改善でき、IKEAのARシステム（アプリを使って、スマホ画面内の自分の部屋にIKEAの家具を仮想的に配置するシステム）のように開発業者の要求によって模擬設計もできるようである。

設計、工事、家を売ること全てをＶＲ技術でシミュレーションすることは、深センで始まったばかりで、国内外の理念、技術を吸収し成長していくスタートアップの規模は日々拡大している。