华为(ファーウェイ)、中兴(ZTE)、腾讯(テンセント)…”広深科学技術イノベーションの道”にはどんな魔力があるのか

【ライター:佐々木英之】

中国のテレビ番組で広東省のここ5年間の変化について報じた。

GDPは全国で連続28年トップを走っている。知能産業が主流になりこの5年での広東省を一言で表すなら、それは”閃光”である。

広東省が如何にして発展を続けているか、そのキーワードは”イノベーション”である。

ここに一つの言葉がある。

”広深科学技術イノベーションの道”

これは広州市天河区から東莞市松山湖を通って深セン市南山区までの約100kmを指している。

グーグルで最新の夜景画像をから見ると珠江デルタ地域は非常に明るい。その背景には中国のイノベーション政策による、高度技術企業がこのラインで発展を遂げており、その生産量は数兆元(約数十兆円)を超えている。

深センから広州に続いている国道107号線は著名な世界の工場が並んでいることは有名だ。

この地域が発展するにつれ107号線だけではなく、広州深セン高速、広州深セン新幹線、深セン広州珠江高速などがあり、現在は珠江デルタ地区は全て繋がっており、”広深科学技術イノベーションの道”の背景となっている。

”広深科学技術イノベーションの道”には著名な企業が集まっている。一体いくつの大企業がこの”広深科学技術イノベーションの道”エリアに固まっているのか。数は分からないが、この道の上には腾讯(テンセント)、网易(163.com)、华为(ファーウェイ)、中兴(ZTE)、OPPO、vivo、易事特(EAST)、大疆创新(DJI)、优视(UC)、酷狗(KuGou)など世界でも知名度の高い企業がここで成長している。また、世界トップ500企業の中に入っている8企業がこの場所にある事になる。このラインでのイノベーションにはどんな特徴があるのか。それぞれの場所にポイントがあるが、深セン市南山区を代表に上げてみる。

深圳南山

科学技術産業パークと経済の中心は深セン市南山区が最も飛び抜けているエリアであろう。深セン南山の企業がすごいのは周知の事であるが、そのトップはテンセントであり、注目すべきは昨年に売上高100億元(約1600億円)を超えたDJIである。売上の8割は海外で、顧客は世界100カ国以上に登る。また南山土巴兔(to8to)は16億米ドルの価値があると言われており、国家のO2O分野で与唯一のユニコーン企業である。

この中で上場企業は131社に登り、全国区の中で2番目である。なんでこんなにすごいのか尋ねるのは愚問である。ここ南山ではこれが当たり前の事なのである。

 

現在、世界のハイクラス人材や技術、資本がこの”広深科学技術イノベーションの道”に集まっており、新しい発展を推している。国際知識産権組織(WIPO)はPCT国際パテントデータを公開しており、2016年末で深センでのPCT国際パテントの数は69347件、世界のイノベーション都市において日本の東京を追い越し、アメリカのシリコンバレーに追いつく勢いだ。

イノベーションの発展において、この広州深センの道 は元から優勢な場にある。広州と深センが主軸となって高レベルなイノベーション要素が集結しているのは、広州から流れてくる知識と、深センの若者が作り出すイノベーションパワーと、世界の工場と言われた東莞の高度な生産能力など、いろいろな要素が融合できるエリアであり、イノベーション経済の帯が生まれているからである。

研究開発からの形作りがこの広州深センの道で全てまとまっており、これが優勢であると言えるところである。

ここでのパワーが新しいイノベーションを盛り上げており、それが新しい技術の発展にもつながっている。

現代の国際化イノベーション都市では国家の重要な中心都市に加えて、世界規模の工場と融合することが最強のタッグとなって新しいものを生み出していく。

以前は広州深セン高速が渋滞すると世界でPCが欠品が増えるとまで言われた。

現在のイノベーション時代に広州深センの道はどんな言われ方になるのか。

 

南方日报

http://www.sznews.com/news/content/2017-09/25/content_17386630.htm

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