深センで農業ゲノム同盟が発足

深センで開催される予定の国際植物科学会議(International Botanical Congress, 略称IBC)は何百人もの植物学者だけでなく、新たに設立された農業ゲノム同盟と健康関連のプロジェクトも参加する。

中国の農業ゲノミクス技術革新同盟(National Agricultural Genomics Technology Innovation Alliance)と呼ばれる同盟は、同国における農業ゲノミクスの重要な技術的課題を解決することを目的として、農業省が統率している。この同盟は7月23日深センで開かれる国際植物科学会議の開会式と共に発足する予定だ。

この同盟にはすでに北京大学、中国農業大学、その他国家レベルの農業研究機関などの一流大学を含む66の機関が属している。袁隆平農業高科技 (Yuan Longping High-tech Agriculture Co., Ltd.)、スイスの会社であるシンジェンタなど国内外の多くの農業技術団体も同盟に加盟している。

この同盟は、農業ゲノミクスに関する国家技術計画の重要プロジェクトの研究を実施し、中国の農業技術の発展と革新を促進する責任があるとしている。

深セン市の生物育種イノベーションセンター(the Biological Breeding Innovation Center)の副所長であるQian Wanqiang氏によると、「深センは同盟を設立するには理想的な場所だ。なぜなら同市は強力なIT技術、金融、技術革新部門を有しており、ITとバイオテクノロジーのための完璧な環境を提供できる。」と言っている。

Qian氏は、国際植物科学会議(7月23日〜29日)の間に、生物育種イノベーションセンターが大鵬新区の生物育種拠点のツアーを手配し、この会議の後も活動が定例の議題になることを期待していると説明した。

国際植物科学会議は、深センでの同盟の発足に加えて、医療業界にも好機をもたらすだろう。これまでに、スイス、スウェーデン、米国、中国の他の都市から12の企業と医療団体が、健康プロジェクトに関して、深セン政府と契約を交わす意向を表明している。

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