2020年までに10大未来産業集積地計画を順次推進。複数の1000億元(約1.6兆円)規模産業の創出へ

【ライター:川ノ上和文】

深セン市は今年度の稼動プロジェクトとして、10大未来産業集積区の建設を掲げており、その内7項目を予定通り稼動させる方針を固めた。当該エリアの総面積は50㎢におよび、総投資額は2000億元(約3.2兆円)を超えると見られている。

各産業振興を管轄する行政機関である深セン経済貿易および情報委員会の担当者は現地メディアのインタビューに答え、展望をこう話している。

”2020年までに、深セン市は未来産業集積区の建設において明確な成果を出していきます。2〜3項目の1000億元規模の産業群と若干数の100億元規模の産業群を創出します。これらは深センの未来産業成長の重要な軸となっていくでしょう。”

これらのプロジェクト規模もさることながら、産業集積区の周辺不動産も値上がりが期待されており、不動産情報サイトでは物件情報のやり取りが活況となっている。

 

稼動プロジェクトとして発表されている7エリアはそれぞれ下記の通り。

 

【エリア名】

【重点産業】

【2020年までの産業規模予測】

【最新動向】

 

 

・龍崗区阿波羅

航空宇宙、ウェアラブル、無人機、軍民融合 など

約2000億元以上(約2000億元以上)

 

 

・南山区留仙洞

航空宇宙、ロボット、ヘルスケア など

約1000億元(約1.6兆円)

DJI社の新社屋を始め、航空宇宙、医療系大手企業の誘致に成功

 

・龍華区觀瀾高新園

ヘルスケア、スマートデバイス など

約300億元(約4800億円)

国内外11社の上場企業誘致に成功

 

 

・大鵬新区垻光

ヘルステック、バイオメディカルエンジニアリング、生物医薬、精密医学、ヘルスケアサービス、など

約100億元(約1600億元)

区と遺伝子治療のリーディング企業が戦略提携し、遺伝子生命科学産業パークプロジェクトの推進を決定

 

・坪山新区聚龍山

ロボット、スマート机器人、スマート製造業 など

約1000億元(約1.6兆円)

新設の深セン技術大学や深セン職業継続教育学院の教育機関を誘致し、参学連携を推進中。

 

・宝安区立新湖

機械、自動車、電子、航空、軍事工業 など

約800億元(約1.28兆円)

シンガポールのEMS(Electronic Manufacturing Service)大手の誘致に成功

 

・南山区高新区北区

スマート製造業、ロボット、ウェアラブル、航空宇宙 など

約1000億元(約1.6兆円)

国家レベルのハイテク企業199社が集積している

 

川ノ上和文氏の記事一覧

 

 

情報元:

深圳特区报

http://dc.sznews.com/content/2017-08/22/content_17075665.htm

 

买房之前

http://www.sznews.com/mb/content/2017-06/20/content_16495968_2.htm

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