【深セン最大のテック系展示会】ハイテクフェアーツアーをレポート!

2017年11月16,17日で開催された、深センIoT,AI関連の視察ツアーをレポートします。

 

今回のツアーは深センで一番大きいテック系展示会ハイテクフェアーをメインとしたツアーになりました。

今年で19回目になるハイテクフェア、テーマタイトルとして『Inovation-Driven Development&Supply Quality Upgrade』と記載されており、イノベーションとクオリティ向上という部分が見どころです。

猛スピードで発展を遂げる中国のシリコンバレー「深セン」を肌で感じるため、今回のツアーに参加された方々の感想も踏まえての報告をしたいと思います。

 

ツアー初日

深セン市内のホテルロビーに集合してからツアーのスタートとなります。
初日は展示会場までの移動のみなのでタクシーを使って移動しました。せっかくなので深セン企業である『BYD』のEVタクシーに乗って移動したいところでしたが、ちょうど良くつかまらず普通のガソリンタクシーで移動しました。

約15分ほどで展示会場到着、ここで最近のニュースでよく目にするキャッシュレスを見ていただくため、WeChatでタクシー代の支払いを行います。お店だけではなくタクシーでもほぼ100%使えるので非常に便利です。

会場到着後に諸事情により開場が遅れていたため、先に食事を取って頂いてからの入場。
中国で日常茶飯事な緊急事態には慣れております(汗)

しかし、外国人と中国人とでチケット売り場が異なり、更には外国人のチケット購入所での、処理にかなり時間がかかっていました。タブレットで名刺をスキャンしてその場で会社名入りの入場証を発行しており、ものすごく進んだシステムを導入してますが、うまくスキャンできない、スキャンできない部分を手入力とシステムに追いついていない部分が露呈している。この辺りは発展に追いついていない部分が垣間見れる中国らしいといったところ。

時間はかかりましたがやっと入場。全9ホール+コンコースと見どころはたくさん。

まずは入場してすぐに未来科学実験室という文字が書かれたブースに大きいドローンと人を載せて飛ぶことの出来るものも展示されていました。次に2階コンコースにあるスタートアップコーナーから見て回ると、テクノロジー的なものもあれば、環境に特化した洗剤をサンプルで配っているようなブースもあります。

次に通信エリアに行くと5Gという文字が目につきます。中国の各通信キャリアは5G通信によってここまで出来ると行った内容が展示されています。
VRと合わせたサービスなども目に付いたが、スマートホームやスマートシティ構想なども多く掲げられていました。

またファーウェイ(Huawei)やZTE(中兴)など大手スマホメーカーのブースには、なんとスマホは展示されておらず、ビッグデータやAI型スマートシティ構想や、そのプラットフォームなどが展示されたブースとなっていました。もはやタダのスマホメーカーでは無いことがひと目見て分かるブースです。

 

次に向かったのはディスプレイエリア、折り曲げることの出来る薄型ディスプレイが展示されています。現在ではまだ5〜9インチのものしか完成していませんが、更に大きいサイズのものも開発中とのこと。
大きなものになると、車の運転席にカーブしたディスプレイを設置するといったことも出来るようになるようです。

次に多いと感じたのはロボットのブース。
サービス向けのロボットや絵を描くロボット、医療用ロボット、工業用ロボットなど様々。
変わりダネとしては水槽の中を泳ぐ魚ロボットや、ドローンのように操縦できる潜水艦(ほぼドローンの水中版)もありました。

認識技術系のブースもたくさんあり、防犯カメラで人の顔を認識するもの、入場ゲートでの顔認識や指紋認識などで、早いものだと登録してる顔であれば2秒ほどで認識完了します。

認識技術で面白いものとしては、大型スマホのような端末で自分の全身を撮影し。タオバオやJDのようなECサイトで選んだ服を、その場で合わせた画像が表示され試着ができるEC向けサービスも出ていました。


色々歩いて見て感じたことは、日本企業の出展がほぼ無いことでした。

韓国館と名前が付いた、韓国ベンチャーが集まっているブースや、パキスタン、イスラエルなどアジア、中東エリアのブースもありましたが、日本関連の出展はJETROが隅の方にブースを出していただけでした。

日本人として、この状況はいかがなものかと感じさせられてしまうほど。
来年のハイテクフェアーには日本からの出展が増えてほしいところです。

 

初日の夜は懇親会ということで、チベットの火鍋を参加者で囲みました。

初めて中国に来た方、中国に住んでいるがなかなか深センに来る機会が無い方など、深センの話題を交えながら楽しく過ごしました。

 

2日目は華強北の電子街を散策するところからスタート。

お店に置いてあるDJIのドローンを実際に飛ばしてもらったり、おもちゃのようなロボットを触ったりと、色々見て頂きました。ここでPepperのおもちゃ版のようなロボットを購入された方も居ました。ツアー中は気になったものがあればどんどん買って頂いて問題ありません。

昼食後には世界のFabLabと提携しているFab施設を見学、置いている機材の説明を受けた後、ここで行われていることを説明して頂きました。現在はオランダから数名の大学生がここでカリキュラムを受けているとのことです。

次に向かったのは深センでも大手のコワーキングスペース。
ここは数名の留学帰国生が共同で初めた企業で、わずか2年で8箇所のコワーキングスペースを経営するまで至っています。
ここに入るとVCなどの機関投資家と繋げてもらえたり、スタートアップ、ベンチャー向けのイベントを企画したり、ただのシェアオフィスではないのがわかります。
良いものがあればすぐに投資家と繋げてくれる、世界最速発展都市と言われている深センの名前に負けないスピード感がここにあります。

中には自由席、固定席、独立部屋、ジム、シャワー室、サウナ室、瞑想部屋、ゲーム部屋などかなり充実しており、非常に良い環境です。
ここには欧米人も見かけますが、まだ日本人の入居者は居ないといいます。ここでも日本が遅れていることを感じさせられてしまいます。

 

二日間の視察ツアーで、日本から参加された方、現地に駐在されている日本人の方もいらっしゃいましたが、未来都市「深セン」がまだまだ発展し続けていることを実感していただけたようです。

 

<<運営会社>>
企画;株式会社ホワイトホール
制作;深圳富門人力資源服務有限公司

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