深圳(深セン)経済情報【中国版シリコンバレーからの最新記事】

若手社長日記–春節から見る中国経済の実態

みなさん、どこで春節を過ごしましたか?ゆっくりお休めましたか?私はタイでゆっくりできて、私にとって一番理想的な休暇生活は、きれいなプールで泳いだ後に、その隣で横になって、本を読むこと。本を読んで疲れたら、ちらっと、ビキニ姿を覗いて見る:)

春節の1週間の休みはあっという間に終わった。今年の春節の経済データが早速、発表された。そこから中国経済の実態を覗くヒントにもなる。

368-21315

期待を下回った数字

 

期待を上回った数字

 

上記の数字の背景には、幾つかの原因があると思います。

不動産の高騰による個人消費への悪影響

 

2017年において、全国のかなりの都市の不動産が更に高くなった。例えば、深センの隣の東莞の不動産が何年前からの6000元(約10万円)から1万5千元(約25万円)ぐらいになっている。出張で行った西安の不動産も倍以上になった。

中国人にとっては、インフレの環境の中で、投資しないと損をする。株の投資も危険だとみなされている中で、不動産が最もいい投資対象になる。不動産の価格の上昇に伴って、個人の貯金の多くが不動産の購入に使われてしまう。中国人の個人の債務が2015年の30兆元(約510兆円)から2017年の45兆元(約765兆円)までに上昇した。債務の返済の圧力が消費を圧迫してもおかしくない。

消費の変化とアップグレード

 

安いバスの利用が減り、高い飛行機に乗る人が多くなっている。安い国内旅行に満足できず、海外旅行に行く。家で麻雀をやるよりは、映画館に行く。こういったものはいずれにしても、消費のアップグレードと言える。

タイに一週間、滞在したときに、二つのホテルを利用した。最初のホテルが比較的安くて、そちらのホテルには、中国人が2、3割いた。次に行くちょっと贅沢なホテルの中には、中国人が7割いた。高くても、いいものを追求したいニーズがある。特に、春節には一年のご褒美として、そういう気持ちが更に強い。

 

上記の数字からみて、私の見方は以下の通り:

 

それは伝統文化の悲劇とも言えるが、人は家庭に縛られず、自分の自由を追求できる進歩だと理解したい。

皆さん、犬年もよろしく。

ここまで、読んで頂いた方に感謝いたします。私の書いた内容について、何かコメントや意見などございましたら、ぜひ、ご意見を寄せてください。

 

私は中国人の公認会計士で、大手監査法人で日系企業の税務コンサルタントを9年間経験し、2012年4月から仲間と一緒に独立しており、2013年7月にDenchiコンサルティングを設立しました。日系企業、外資企業、中国企業のための投資、再編、税務のコンサルティングを業務としています。
創業5年目を迎えた会社なので、ビジネス界の大先輩と比べると、自分のことを若手の社長としか言えません。
今後、中国人の視点からみる中国の面白いことや経済の動向、日系企業に関係する投資、税務ニュース、事例、中国での株投資などなどについて、自分の考え方をシェアさせていただき、ご覧頂ければ幸いです。

Richard Wang |王銳

CICPA|中国 公認会計士

+86(755)2220-9446| 135-9017-1050
richard.wang@denchi.cn
http://www.denchi.cn/
Energy for your success!

Denchi Advisory Co., Ltd.
Unit 25, 21/F, Kingkey100 Building, Luohu, Shenzhen, P.R.China