深センの地下鉄がQRコードで乗車可能に!5月8日正式開通

5月8日 深センの地下鉄全域にてQRコードを使って乗車する「スキャン乗車」のサービスが開始された。

このスキャン乗車はスマホを使って乗り降りするもので、WeChatの中にあるミニプログラムから使えるので、アプリをダウンロードする必要はない。利用には3通りあって深セン地下鉄のミニプログラムか「テンセント乗車コード」のミニプログラムか深セン地下鉄のAPPどれからでも使える。

筆者は「テンセント乗車コード」を入れてみた。この「テンセント乗車コード」は深センだけでなく広州や武漢など約60の都市で使えて、それぞれの都市で地下鉄また公共バスなどで使える。都市によっては公共バスのみであったりする。

地下鉄で言えば去年の夏くらいから広州の地下鉄と青島の公共バスではサービスがテスト導入されており、地方の公共バスなんかも昨年から始まっていた。深センにおいてはやっと導入といった印象である。

深センの公共バスは今年の1月からQRコード乗車が始まっており、こっちは東京でいうところのSUICAにあたる「深セン通」が行っているサービスで、アプリいらずのWeChatミニプログラムから使える。

 

どちらも最初に携帯番号とWeChatアカウントを紐付ければすぐに使えるようになる。

今月に入ってから深センの地下鉄に間もなく「スキャン乗車」サービス開始と記載されている改札が出てきた。筆者が最初に見た時はいつからサービス開始とは書かれておらず、案内に出ていたQRコードを読み込んでも下記のように乞うご期待と記載されていただけであった。

昨日に案内が5月8日から正式にサービス開始という案内に切り替わっていた。

実際に使ってみるために地下鉄に乗ってみた。

思ったよりスキャンはスムーズで今までのカードより読み取りは早い。

降りるときに改札を通ると乗車料金が自動的にWeChatから引き落とされる。

ミニプログラムの中に乗車記録もしっかり残っている。

感覚としてはチャージする必要がないので、非常に便利かと思う。日本と違ってオートチャージが無いので余計にそう思うのかもしれない。

今までは「深セン通」を使っていたが、たまに忘れてしまったり、キャッシュレス社会にいると財布を持ち歩かないので余計に忘れてしまう確率が高い。

スキャン乗車でNFCを利用してないので、端末も選ばないし誰でも使えるし今後中国全域でどこでも使えるようになると更に便利になる。

現在は各駅に2つずつスキャン改札が設置されている。乗降客数が多い駅では10個ほど設置されているとのことである。

とにかく設置してから運営が始まるまでかなり早い。改札が設置されたな

と思ったら、1週間後には全面で運営開始で駅以外で特に大々的な宣伝をしているわけでもなかった。

 

深センにいると、QRコード乗車が進むと何年か後にはそれが顔認識に変わってスマホ要らずで地下鉄に乗れる日が来るかもしれないという期待感も持ってしまう。

更に加速する都市深センから次に何が出て来るのか、日々楽しみである。

 

【ライター:佐々木英之
中国深センの富門グループ(Richdoor Group) にて10年間の中国ビジネス経験。
日本に出張すると数日で深センに帰りたくなるという「深セン通」である。

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