2018年深センの成績まとめ 深センが取った1位はどのくらい?

1年が過ぎ去り、間も無く旧正月を迎える大都市“深セン”

この1年間で全国トップという記録をたくさん作った。


統計が完全ではないが、2018年の深センは20項目以上の全国トップを取っている。その中には世界トップという項目もある。

それは何かと言うと、

新しく建設された建物の数世界一位

高層ビル(基礎工事完了を含む)の数世界一位

都市競争力世界5位

 

深センは高い建物があるだけではない、将来的には、大学があり、実験室があり、人材もあり、“深センスマート製造”“深センスピード”この勢いが全国、または世界において、ランキングトップクラスとなっている。

以下に2018年に獲得した深センの栄光を並べて見るので、そのすごさを見ていただきたい。

 

都市経済競争力

世界5位、全国1位

 

最近発表された、《世界都市競争力レポート》の中で、2018年の世界都市経済競争力指数トップ10が記されている。ニューヨーク、ロサンゼルス、シンガポール、ロンドン、深セン、サンノゼ、ミュンヘン、サンフランシスコ、東京、ヒューストン。

深センは世界5位にランクインしており、中国ではトップで、深センの他に、北京、上海、広州、香港が世界トップ20にランクインしている。深センは年齢が若く、実力があるということである。

今年1年も持続して欲しいものである。

 

 

財政収入全国1位

 

2018年、一般公共予算収入が9100億元(約15兆円)を突破し、前年比5.5%増で、財政収入全国トップとなった。

また、地方級収入では3500億元(約5兆7000億円)を突破し、前年比6.2%増で、1キロ平方メートルあたりの税収が平均で4.6億元(約76億円)である。

このデータから見ると、深センの実力のすごさがよく分かる。

 

 

財力クオリティ全国1位

 

2018年3月1日、中国の研究院が発表した“2018年中国都市財力トップ50”においては深センは3位となっている。

このデータを見ると、深センの財力があることがよく分かり、そのクオリティや潜在力が非常に良く、深セン人が経済力を押し上げる為に頑張っているということだ。

 

 

上場企業の時価総額合計額が全国トップ

 

深センの中心部にある、上場企業の数は累計で405社、実際には383社あり、民間企業が占める割合が、85%となっていて、時価総額合計が10兆元(約160兆円)で全国トップになっている。

深センの上場企業、世界500企業が多く、発展の裏には、就業機会が大きい理由として、多くの若い人が深センに魅力を感じて、ここで仕事を探すことが多い。

 

 

都市経営環境全校1位

《2018年中国都市経営環境報告》が発表され、深セン、上海、広州、北京、重慶、この5つの都市が引き続きトップ5となっている。注目すべきは昨年3位だった深センがトップになったというところである。

深センは間もなく北京上海に追いつくのではないでしょうか。

 

 

中国都市住みやすさランキング全国1位

《2018年中国都市経営環境報告》の中で、住みやすさについても表記されており、深センは全国トップとなっている。一人当たりのGDPも全国トップとなっており、深センは非常に生活しやすい環境が整っているということである。またPM2.5の濃度ランキングでは全国で下から4番目である。

 

2018年深センGDP 広東省1位

 

2018年発表された《深セン藍皮書》の中で、2018年の深センGDPは2億5730億元(約38億円)に達するという事で、成長率は8.6%で、香港、広州を超えて広東省でトップに立つ事に成功した。

2018年は中国全体の経済成長は緩くなったが、深センの発展は勢いが止まっていない。

 

 

スマートシティ建設総合ポイント全国1位

 

国家情報センターが発表した《中国情報社会発展レポート2017》によると、深センの情報社会指数が0.88ポイントに達し、4年連続で全国トップを維持している。

同時に中国社科院情報化研究センターが最近発表した《2018年中国スマートシティ発展レベル評価報告》では深センのスマートシティ発展レベルが76.3ポイントで全国1位である。

 

 

PCT国際特許申請量全国1位

 

2018年1月―6月、深セン市の特許申請は103775件で前年比30.63%増となっており、その中で発明特許申請は32458件で、前年比14.55%増である。

2018年6月までで有効な発明特許の数は113375件で、PCT国際特許の申請は7925件となっており、全国トップを維持している。

 

新エネルギー車販売数全国1位

 

都市ごとに見てみると、上半期の新エネルギー車販売数はランキングトップ10の都市を合計すると、市場の57%を占めている。その中で、上半期の新エネルギー車が最も売れたのは深セン市である。累計販売台数は29048台で、EV車が31.6%、ハイブリッド車が68.4%の割合である。

現在、深セン、上海、北京、杭州、広州、天津がナンバー規制を行なっていて、深センと上海が新エネルギー車の販売台数トップ2である。

 

人口とスタートアップの密度全国1位

 

この数年深センの経済は発展速度が緩む事なく進んできた。深センのスタートアップ熱もまた冷める事がなく、イノベーション都市として活気がある。現在深セン市の企業数は累計で約310万社あり、新しく登記された会社の数は全国トップで、6年連続でスタートアップ密度が全国トップとなっている。

 

 

全国最年少都市

深セン市は改革開放後に成長し現在では“国家新型スマートシティモデル都市”として都市造りが進んでいる。

ここに住む人の平均年齢は32.5歳で全国で最も若い都市である。

 

新しく建設された高層ビルの数世界1位

 

2018年深センは18棟の高層ビルが建設された。この数は歴史上最高の数字である。

中国は200メートル以上の高層建築物の数が23年連続でトップを取っており、深センは14の高層建築物があり、世界において10%近くを占めている。

 

2019年深センはさらに発展して行くだろう。

2018年の深センは大きな一歩を踏み出した。2019年の深センは更に1段上にステップアップできる事を期待したい。

 

佐々木英之
ホワイトホール深セン事務所にて10年間の中国ビジネス経験。
日本に出張すると数日で深センに帰りたくなるという「深セン通」である。

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