【号外】中国のビッグデータシティ「貴陽」が凄いことになっている!貴陽ビッグデータEXPOツアー開催

中国のデータドリブンシティ『貴陽(貴州省)』の誕生

記者:川ノ上 和文

 

特別企画『貴陽ビッグデータEXPO探索ツアー』を開催
※詳しくは記事の後半をご覧ください。

 

「次のオイルはデータになる」と言われています。
今日の様々な産業において石油が重要な資源となり、その資源国である中東に富が集まりました。現在、GAFA(グーグル・アップル・フェイスブック・アマゾン)が急成長し、彼らはプラットフォーマーとして生活の様々なシーンに関わってきています。アマゾンのレコメンデーションやフェイスブックの画像認識、アップルウォッチによる健康マネジメントなど、私達の様々な行動や発信がデータ化され、これらサービス機能の強化につながっています。いかにして良質のデータを収集できる仕組みを作り、効果的な分析を行い、新しいデジタルサービスを生み出していけるか、競争が続いています。

 

そのようなデジタルの波が押し寄せる中、どこがデータカンパニーになるのか、どこがデータ大国になるのか、これは世界情勢を占う上でも非常に重要な観点になって来ています。そしてその候補国として圧倒的な強みを持つ国、それが中国です。日本でも中国の最新サービスが紹介されることが増えましたが、その急速な成長要因の一つになっているのが、中国におけるデータ創出環境です。キャッシュレス化によりあらゆる決済がデータとなり、関連サービスへの二次利用に繋がりました。
また、自動運転開発でも歩行者の道路進入などの変数が多く、交通事情の複雑性が高い中国での実証実験はいいデータが取れる、と深圳に拠点を置く自動運転開発ベンチャーの担当者が話していました。

勢いを増す中国のデータ産業をウォッチして行く上で、注目の都市の一つが貴州省貴陽市です。一人当たりGDPが中国で最も低い最貧省である同省は、「ビッグデータシティー」としてのブランディングを強化し、新興産業による発展を目指しています。私は昨年3月より、貴陽に通い現場を見てきましたが、様々なリープフロッギング(*)が起きており、今後もまだまだ面白い動きが出て来そうなポテンシャルを感じます。例えば、貴陽では2017年の試験運転を経て、2018年12月に初めての地下鉄が開通しました。駅構内には、「乗車ガイド」の冊子が置かれており、地下鉄という交通手段は現地では最新です。そんな貴陽で2018年9月自動運転実証実験基地の設置が発表されました。地下鉄開通と自動運転実験が同じタイミングで行われているのです。

(*)途上・新興エリアが発展段階を飛び超えて最新テクノロジーを実装していくこと。

 

深圳ほどではないですが、貴陽市内ではEVの充電ステーションの設置も進んでおり、EVのカーシェアリングサービスも始まっています。中国は国家としてEV推進をしていますので、貴陽の所得が高まるにつれて、ガソリン車からEVに切り替えるのではなく、初めて購入する車がEV、もっと言えばカーシェアリングが基本、さらに、自動運転による社会実装がいち早く進めば、車とはドライバーレスもアリ、という考えを持つ層も増えていきます。車が人やモノを運ぶという機能だけでなく、モビリティとして様々なサービスプラットフォームになっていくMaaS(Mobility as a Service)を軸にしたサービスも市民のリテラシーが高まることで、より利用者が増えるでしょうし、サービスの浸透率次第ではこれからの都市開発コンセプトに組み込むことも可能になります。

中国の最新小売事例としてよく取り上げられるアリババによるキャッシュレス・データ活用店舗であるフーマーフレッシュも貴陽市内に進出しており、アリペイを使ったキャッシュレスはもちろん、エンタメのようなショッピング体験、購買データを活用したリコメンドやアプリ発注でのデリバリーサービス、など上海や深圳のような大都市と同じ購買活動ができるようになっています。また、アリババのメディカル部門も現地大手医薬品販売店と連携し貴陽進出を発表しています。都市部でも普及が進む医薬品のデリバリーサービスが貴陽でも急速に広まる可能性が高いのです。

 

都市部に比べモバイル普及率も低い貴陽市のような内陸都市に特化した販売戦略を立てている廉価スマホメーカーもあり、スマホ所有のハードルは一気に下がっています。初のスマホ購入と同時に最新サービスが利用できるため、徐々に進化をして来た都市部に比べ利便性を感じる振り幅が大きくなります。また、このようなネイティブ世代は既存の枠組みを知らないからこその柔軟な発想ができるため、全国レベルで進められている創業支援の波に乗り、利用者から創業者になり、途上・新興エリアに最適化した革新的サービスを生み出す人材になるかもしれません。

 

一般消費者対象だけでなく、行政サービス向上のためのデータ利活用も進んでいます。地域医療環境の整備が急務で、遠隔医療を普及させるため行政主導で各病院に通達を行い、診療情報の電子カルテ化、地域別の病理傾向把握、貧困状況をベースにした補助制度などを推進させています。電子科技大学リサーチセンターが2018年に発表した「中国地方政府のインターネットサービス能力発展報告」で、貴陽市のインターネットサービスレベルは深圳市や成都市のA+に次ぐAと評価されており、政府データの公開プラットフォームの情報も充実しています。

 

上記事例はまだ「点」であり、これがどのように「面」としてスケールし、事業、そして産業として価値を高め「立体」として立ち上がるか、不確定要素はあります。これまで中国内陸部ではゴーストタウンと呼ばれる中身が伴わなかった開発案件も複数あります。この貴州省が虚像で終わるか、ビッグデータシティーとして羽ばたくか、冷静に観察をしていく必要があります。

その定点観測に適しているのが貴州省貴陽市で毎年開催される「ビッグデータエクスポ」です。2015年からビッグデータに関するシンポジウムと展示会を行う総合催事として実施され、2017年からは国家級イベントに格上げ、その影響力が高まっています。これまでの登壇者を見ても、アリババ創設者のジャック・マー氏をはじめテックジャイアントBAT(バイドゥ・アリババ・テンセント)のトップ、フォックスコンのテリー・ゴー氏、シャオミーのレイ・ジュン氏、さらにはフェイスブックのバイスプレジデントなど錚々たる人物が名を連ねています。

ビッグデータEXPO

昨年の展示会ではBATなどのテックジャイアンとはもちろん、巨大白酒メーカーの茅台(マオタイ)や乳業品メーカーの蒙牛などのデジタルビジネスへの取組が紹介され、中国では使用できないフェイスブックやグーグルまでブースを出していました。また、体験エリアでは自動運転車の乗車や5Gを使った遠隔運転デモ、遠隔医療ソリューション、最新の音声認識技術を使ったスピーチの字幕生成、など深圳のハイテクフェアで見られるようなサービスを間近で見られるようになっていました。このようなサービス自体も注目ですが、観察ポイントは一般市民がどれくらいこのエクスポに参加をしていて、どんな反応をしているか、ということです。昨年は家族連れや、若い人もよく見かけました。エクスポの認知度向上とともに、どのような層の一般人参加が増え、リテラシーや意識がどう変化しているのか、興味深いです。

今回、貴州省科学技術庁及び貴陽市ハイテク区の協力をいただき、ビッグデータエクスポに合わせて現地環境を見て、各キープレーヤーと直接ディスカッションできる場を提供できることになりました。私を含め深圳の産業動向に詳しいメンバーが同行し、エクスポでの注目ブース周り、シンポジウム内容のシェア、深圳や別都市との比較など、多面的に探索し、思考できる企画になっています。深圳や上海には来たことあり、そのモデルがどのように他地域へ派生しているのか、リープフロッギングはどのように起こっているのか、行政でのテクノロジー活用の実例、などに関心がある方には特に適しています。ご興味おありの方は是非参加をご検討ください。

 

貴陽(貴州省)『ビッグデータEXPO』探索ツアー

3人の中国経済スペシャリストと巡る「貴陽」
講師:
川ノ上和史(エクサイジングジャパン)
白井 良(ホワイトホール)
佐々木英之(ホワイトホール)
3人の中国経済スペシャリスト

【予定行程】
5/25
移動日
5/26 AM: 講師陣による貴陽勉強会
            ランチ(オススメの中華料理)
         PM: EXPO見学(コーディネーターの解説付き)
            懇親会(参加企業との交流会)
5/27 AM: 貴陽市視察
※ポスト深センと呼ばれる貴陽を巡ります。
           ランチ(オススメの中華料理)
         PM: EXPO見学(目当ての企業との商談も可能)
           ディナー(当日のリクエストに応じて確定)
5/28 帰国日

 

【料金】
①貴陽市内集合の場合:1名につき 178,800円 (税抜き)
リーガルホテル貴州に集合予定
※定員25名、ツアー中の移動費、ランチ2回、ディナー2回も含まれます。
※飛行機、ホテル代は上記に含まれておりません。

②飛行機、ホテル込みの場合:約388,000円
(リーガルホテル貴州)
※ツアー料金も上記に含まれます(ツアー移動費、ランチ2回、ディナー2回も含む)
※日本の旅行会社との提携パッケージとなります。

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■お問い合わせ
お名前、ご連絡先、参加予定人数をご記入いただき、下記アドレス宛にメールでお願いいたします。担当者よりご連絡いたします。

株式会社ホワイトホール 貴陽ビッグデータEXPO探索ツアーお問い合わせ窓口
tajiri@whitehole.co.jp (担当:佐々木)
電話:03-6690-7952 ※平日10:00~18:00

企画: 深セン経済情報 (株式会社ホワイトホール)
(株)エクサイジングジャパン
募集: 日中平和観光株式会社
協力: パブリテック推進委員会
協賛: 株式会社ベクトル

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【記者:川ノ上和文】

 

 

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