人間の感情を統計的に予測するアプリ「Anura(心魔鏡)」

緊張や不安等の感情は表情で誤魔化すことができる。しかし、顔色をコントロールすることは可能だろうか。

2019年6月に上海で開催された「CES Asia 2019」で「NuraLogix(紐洛斯)」がAI搭載アプリ「Anura(心魔鏡)」を発表した。同アプリはスマートフォン等のデバイスカメラを使用し、顔の血流情報に基づき、ユーザーのストレスレベル等を診断できるという。

実際に「Anura」を体験してみた。普通のスマートフォンでアプリを立ち上げ、画面に表示されている範囲内に自分の顔を収める。すると心拍数が測定され、30秒後にはヘルスレポートが作成される。データには心拍数、血圧、血管機能、BMI等が含まれ、BMIは記者が前回の身体検査で得た結果とほぼ同じであった。

同社の関係者によると、「Anura」はTOI(経皮光学イメージング)技術を用いてユーザーが撮影した動画から顔の血流データを抽出し、同社のクラウドベース感情AIエンジン「DeepAffex」に送信。信号処理およびディープラーニングによってユーザーの心拍数やストレスレベル等を分析する、と紹介している。

「NuraLogix」は2015年にカナダのトロントで設立された。トロント大学教授で共同創業者のLi Kang氏はチームを率いてTOI技術の開発に5年間を費やし、この重要な技術をもとに生まれたのが、「DeepAffex」と「Anura」だ。

関連リンク
http://www.sznews.com/tech/content/2019-06/12/content_22134480.htm

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