深センの顔認識技術がシリコンバレーを超える【中国AI事情】


2017年 中国政府のAI(人工知能)産業に関するレポートによると、中国全土のAI関連企業のうち15.5%が深センにあるということがわかった。

2014年から創業の「深圳ハイエンド技術研究院」の顔認識技術は、正確率が98.52%に至り、人口知能の目がはじめて人間の目を超えた。

当研究チームが中国で最初にディープラーニングの分野に携わったとされており、研究院の一人は「人工知能の目によって、物事と環境を区別することを可能にするまで相当な苦労をした。 AIをロケットに例えるとすれば、ディープラーニングはエンジンで、ビッグデータはジェット燃料である。」と語る。多くの失敗を積み重ね、ようやくその難関を乗り越えたようだ。

 

当チームが「GaussianFace」という顔認識の技術を発表し、LFWのデータベースでテストをしたところ、顔の認識確率が人間の目の97.53%を超え、98.52%となった。
facebookが同時に発表した「DeepFace」の認識精度よりも1.17%上まわったという。

このチームのように急激な発展が可能となるのも、深センでのAI開発環境のメリットが大きく影響している。

1、政府やベンチャーキャピタルの資金が潤沢。
2、豊富なヒューマンリソースとデータリソースがある。
3、深センの起業しやすい政策。
4、AIトレンドにより資金調達が素早く行える。

中国のスタートアップも大企業も、次々と人工知能を取り入れてきている。
大企業はまずAI専門チームを組成し、プログラムを導入して改造から始める。

テンセントや華為(Huawei)などの大手企業にとっては、AI技術を利用して「消費者の大量な情報の分類」をすることが最も重要なミッションである。

逆に、スタートアップは小さい切り口からの応用を考え、その分野についてスペシャリティ―を出すことで、中国の激しい市場で戦えるとAIビジネスモデルの専門家は語る。

これからAI産業で世界をリードしていく中国だが、その中でも深センの存在感は益々大きくなっていくはずだ。

記者:Murra(株式会社ホワイトホール)

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