人気スマホゲーム『王者栄耀』が顔認証システムを導入!
|未成年者のゲーム中毒を防止するため、テンセントは様々な手段を取り入れている。
先日、テンセントの「健康管理システム」が再度アップグレードを行った。
未成年の疑いがあるユーザーは、「王者栄耀」をログインする際、顔認証が要求されるようになり、登録した実名情報と照合される。
顔認証を拒むか、または認証された情報と公安局の持っている実名情報が一致しない場合、管理システムによって、一律で12歳以下の未成年者であると認定され、ゲーム中毒防止を適用されることになる。
「王者栄耀」が先に導入され、今後はより多くのゲームに導入されるとの事である。
この顔認証は、まず「王者栄耀」に導入してから、今後はさらに多くのテンセントゲームに導入され、ネット健康管理システムに伴い、テンセントが運営している中国国内の全てのゲーム製品に対して徐々に拡大していく。
顔認証はどのユーザーに向けて行われるのか
顔認証は、身分登録上は成年でありながら、ゲーム内の行為が未成年レベルであると認識されたユーザーに対して実施される。
「留守児童」と呼ばれる子供が祖父母の身分証明書を使って登録する可能性もあることを考えて、「60歳以上」、「未成年ユーザーと見なされる行為を行った」かつ「最近1週間に長時間ゲームをしたユーザー」に対してより一層注意を払っているとのことだ。
18歳以下のユーザーで、かつ未成年者ゲーム中毒防止に適用された場合は、再び顔認証を要求しない。
顔認証の完成度を高めるため、より多くのユーザーからのフィードバックを期待している。
9月15日ゲームの「健康システム」に公安局の実名データを導入してから、未成年ユーザーであることを的確に判断する事が可能になり、ゲームの時間も明かに減ったことが分かった。
一部の未成年児童が成年者の身分証明書を使って登録し、認証を避けることに対して、顔認証の応用と技術をより深く研究することが必要である。
数ヶ月の研究を踏まえ、2回に分けてのテストを行い、今回の「健康システム」アップグレードに至った。
顔認証の導入を通じて、多くのユーザーからのフィードバックを元に、そこから未成年者への識別精度をさらに高め、未成年者ネットゲーム制度を徹底していく。
【ライター:佐々木英之】
ホワイトホール深セン事務所にて10年間の中国ビジネス経験。
日本に出張すると数日で深センに帰りたくなるという「深セン通」である。