5G到来!「華潤置地」がファーウェイ、中国電信とスマートシティ戦略提携

未来産業のリーダー、スマートシティ製造商として「華潤置地(China Resources Land )」がファーウェイと中国電信と手を組むことになった。

2019年11月27日、「5Gスマートシティ戦略合作サミットおよび南山科技金融城スマートシティ・デモンストレーション区発表会」が、「華潤置地」の万象天地劇場で開催された。深セン市政府副秘書長の劉昴氏、「華潤置地」総裁の李欣氏、ファーウェイ中国区副総裁の周建軍氏、中国電信IoT有限公司副総経理の張興生氏等といった政府、関連企業のリーダーのほか、パートナー企業やメディア関係者等、約500名が参加した。

2019年は5G商用元年で、歴史上重要な節目だ。「華潤置地」は深センのデジタル化戦略を全面的に推し進め、ファーウェイ、中国電信との提携以外にも、5G+融合イノベーション・エコシステムとして「南山科技金融城」を建設する。南山区政府と協力し、スマートシティ・デモンストレーション区として新しい時代を作り出す計画だ。

今回の戦略提携について「華潤置地」の高級副総裁である孔小凱氏は、次のように語った。

「我々は進歩を止めることなく、未来産業のリーダー、スマートシティの製造商として、各パートナー企業と共に、新しいスマートシティを作り上げていく。深センという都市を国際的なスマートシティにさせるために、手を取り合っていく」

ファーウェイの中国区副総裁である周建軍氏は「深センにおいて、パートナー企業と共に新しい通信(5G、Wi-Fi6等)を活用し、都市のデジタル化を実践していく。ICT技術とデータを融合させ、深センにデジタル都市を建設し、先行的なデモンストレーション区を作る」と抱負を述べた。

現在、「華潤置地」はすでに1つの基礎プラットフォーム、4つのプラットフォーム級の製品、49のスタンダード製品等を形成している。全業態のIoTソリューションを通して、スマート駐車場やスマートエネルギーシステム等、全国30都市で100以上のプロジェクトに投入していく。

ファーウェイはスマートシティの標準化体系を、中国電信はビッグデータプラットフォーム等のネットワーク体系を作り上げ、3社一体でハイクオリティなスマートシティ作りを進めていく。高効率かつ利便性の高い社会を作り上げ、世界のスタンダードとなるべく、中国のデジタル化を後押ししていく方針だ。

南山科技金融城スマートシティ・デモンストレーション区の正式発表においては、オフィスやショッピングモール、コミュニティ等をスマート化する。スマート防犯システムやスマート照明、スマート交通、スマート消防、スマートエレベーター、スマート噴水等、様々なシーンをスマート化させるという。

また、「華潤置地」は今回の南山科技金融城以外にも、深セン湾や雄安華潤大学、北京長安センター、広西南寧華潤ビル等、様々なプロジェクトに応用していく計画を立てている。

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記者:佐々木英之
ホワイトホール深セン事務所にて10年間の中国ビジネス経験。
日本に出張すると数日で深センに帰りたくなるという「深セン通」である。

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