【必見】中国のシリコンバレー「深セン」での IoT,AI視察ツアーをレポート

2017年7月20,21日で開催された、深センIoT,AI関連の視察ツアーをレポートします。

<<運営会社>>
企画;株式会社ホワイトホール
制作;深圳富門人力資源服務有限公司

 

世界一の電気街「華強北(ファーチャンベイ)」視察

ロボット,VR,3Dプリンター,ドローンなどを中心に見て回りました。
まずは価格の安さにビックリ、なんと3Dプリンターはすでに3万円を切る価格にまで下がっていました。

ドローン製品も豊富で、4,000円ほどのラジコンタイプのものから数十万円クラスの本格的なものまで。
面白いプロダクトが既に低価格で商品化されており、参加者も興味があるものは躊躇なく購入していました。アテンドスタッフが値切り交渉で値引きしてもらっていました。

 

AIタブレットのメーカー訪問

社名は非公開となりますが、この会社ではAIタブレットやロボットの開発と生産を手掛けており、3年で年商17億円と急成長中のベンチャーです。
今回ツアー参加のテクノロジー系企業と提携の話にも繋がり、これから徐々に企画を作っていくことになりました。

中国ではベンチャー投資が盛んで、VCがシード段階の企業に投資する総額は、3〜5兆円という規模といわれており、既に日本の30〜50倍となっています。
プロトタイプを安く作れるうえ、潤沢な投資資金がバラ撒かれ、多産多死ではあるものの、イノベーションが起きやすい環境を作っている現状を実感できました。

 

ランチタイム

昼食は美味しい雲南料理を参加者で囲み、楽しくビジネストークで盛り上がりました。雲南料理は辛くなく、日本人も親しみやすい味です。

 

ロボットメーカー訪問

ロボットメーカー(社名非公開)に訪問。最近は、OEMでとにかく安くロボットが作れます。
参加企業の中で、介護ロボットを作りたいという方がいたので、この会社との提携を検討しています。

基本的にはアンドロイドを組み込んだロボットにディープラーニングと音声認識で、動くリモコンを作るという仕組みです。SDKを公開しており、アイディアさえあれば、面白いロボットを作れます。
それにしてもOEMでの生産がとにかく安い!
さらに、プロトタイプを作る金額も日本とは桁違いに安く投資がしやすいので、ベンチャーがボコボコと生まれる理由がわかります。まずは動くものを作り、有り余っている投資マネーを引っ張ってくる。日本企業のスピードの遅さを危惧してしまいます。

 

懇親会

夜は参加者が集まり懇親会を開催しました。やはり深センに来て、イメージがガラリと変わったという意見が多く、新たなインスピレーションを受けて新規事業のアイディアが湧いてきた、という感想が多いです。
参加企業はお互い意見を交換しあい、アライアンスの機会にもなっていたようです。

 

インキュベーションセンター視察

深センのIoTベンチャー企業が20社ほど在籍しているインキュベーションセンターです。
ハードウェアとソフトウェアの開発をトライアンドエラーを繰り返し、日々精度をあげています。

ベンチャー同士の技術提携や、学術機関からの支援、ベンチャーキャピタルとの関係づくりなど起業家にとって良い環境が揃っています。とんでもない発想のプロダクトが多く、イマジネーションを掻き立てられます。

 

ドローン世界一企業「DJI」

ご存知、世界のDJIの旗艦店に訪問し、様々なプロダクトを体験。
VRを使ったドローンレースや、ドローンが人の手を認識して、手の動きで進んだり着地したり。
すごいスピードで技術開発が進んでいます。

農業用や空撮用、運送用など、不思議な形のドローンが並べられており、今後の産業に大きな影響を与えるドローンの応用について、実感しました。

 

VR製造メーカー訪問
 
このメーカーはスマホを使うVR-Boxから一体型のVRまで手がけるメーカー。
VRについては現在でもその用途についていろいろなアイディアが模索されている段階で、参加企業との間でこういう使い方は可能か?などの軽い討論も生まれていました。このメーカーは既に不動産業者への利用など新しい使い方を始めており、参加者の方々は改めて深センのスピード感を体感することになりました。
残念ながらプロダクトの撮影はできませんでした。。。

 

ベンチャーシェアオフィス訪問

このシェアオフィスはアメリカに留学した帰国子女たちが経営する新しいシェアオフィスで、スタートアップ企業が多く入居しています。
月一万円から借りることが出来る自由席もあり、現地の起業家たちは気軽に利用できます。
中国がどんどんクリエイティブになっていく姿を見ました。テクノロジー、ものづくり、マーケット、全てが日本を超越していると思えてしまいます。
20年後には日本の10倍のGDPとなる中国ですが、参入障壁が高くてなかなか足を踏み込めない企業が多いのが現状、しかし「それでも挑戦していく」という姿勢が問われると思います。

今回、政府の後押しもありスピード感のある深センベンチャー事情がまるわかりでした。
正直言って、メディアのニュースやネット検索では現地の状況は把握できません。
実際に行って目で見ることが、本当に大切だと実感しました。

 

<< 次回IoTツアー について>>
毎月開催中の深センIoT,AI関連視察ツアーの詳しいご案内は下記をご覧ください。

「深センIoT,AIツアー」のご案内

 

 

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