5Gを牽引する深センに数10兆円規模の経済効果が生まれる可能性

移動通信業界では、既に5Gの時代がやってきている。
この業界は世界中で競争が始まっているが、今回は初めて中国が世界通信のスタンダードになるかもしれない。

 中国が提案した5G標準化の研究テーマは、世界電気通信標準化総会(WTSA16)から許可を貰い決議を執行することになった。
 これは、中国が5Gの競争で先手を取ったことだと、会議に参加した5G業界のキーマンはそう考えている。

 「5Gが中国の通信産業に数兆円規模の利益を与えてくれる可能性は非常に高い」

研究者によると、5Gが商用で利用できるのは2018年に実現できるようだ。

 5G技術が目まぐるしい発展をしている中で、深センの企業もこの波に乗って先頭を走っている。
 深センで有名な通信設備会社である「華為(ファーウェイ)」、「中興通訊( チョンシン)」などが全世界で5G関連のパテントの5分の一を取った。


 2019までに、5G通信技術は欧米、日本、韓国、中国などが国家をかけて競争する分野であり、諸国が力を入れて投資する領域になるようである。

 5Gを代表する次世代通信ネットワークのテクノロジーが、近い将来経済発展の中心になると言われている。
 5Gの標準は直接IOT,IOV,クラウドコンピューティングなど情報技術の発展の方向に影響を及ぼすことになり、ドイツ政府が推進する製造業の高度化を目指す戦略的プロジェクトである「インダストリー4.0」の流れも受け、深センに数十兆円規模の巨大市場が生まれることが見込まれている。

深セン特区報 記者 吴凡

関連記事:中国IOT事情、爆発的に普及する自転車シェアリングビジネス(深セン)

Add a Comment

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です