華強北(ファーチャンベイ):30年余りに50の億万長者が誕生 現在は、、、

北には中関村があり、南には華強北がある。

中国一番最初の電子街―深セン華強北、中国の電子業界において“天気表と風向き”と呼ばれ、Nokiaが猛威を奮っていた2000年代、iPhoneが出てきた2010年代、ここで聞こえてくる声はどこも同じだ「最新機種が届いた、スペックが最高!今スマホを買うと~」

人が年老いていくように、一つの産業にも栄枯盛衰はある。10年間調子が良かったスマホ関連業者も、昨年から業績が落ち始めている。最新のデータによると今年の第一期目は中国のスマホ出荷量が8137万台で昨年比26.1%ダウンである。スマホが世に出てきて、携帯電話に革命が起こったとき、誰もこうなるとは思ってないだろう。

21世紀初め、深セン外から来る人は必ず深センの三つの場所を見る必要があった。世界の窓、東門アパレル市場、華強北。深センという場所は中国市場経済で最も活力のある場所であった。

2012年12月14日,華強北で中国電信版iPhone5の発売日の様子

 

華強北のピーク時は1日に訪れる人が約50万人を超え、1日のお金の動きは10億元(約170億円)にも登ったという。コピー携帯を組み立てて販売していた“明通デジタル城”に行くと1.2メートルのカウンターがある小さなスペースが10数万元(約200万円)で売りに出されていた。南方都市ニュースのデータによると、30年あまりで華強北から50の億万長者が誕生して、無数の百万長者が出たという。

一時、華強北といえば、コピー携帯が売っている所というイメージがあった。しかし、現在は収入平均も上がり、消費も増えて、国産携帯もたくさん出てきた事により、コピー携帯の需要が少なくなってきた。更にネットでのマルチチャネル販売なども多様化して。華強北に商品を探しに来る人は減少傾向にある。

華強北の一角

 

しかしここ数年は以前のように携帯は売れずに下降傾向にある。携帯が売れない時代になったのである。

スマホ販売しながらマイニングマシーンを販売 華強北の未来はどこにある

当然ながら、スマホは華強北市場のたくさんある電子製品の中の1種に過ぎない。何が売れて、何を売るか。実は改革開放初期にあった情熱は今でも見ることは出来る。

例えば、ここ数年で世界で話題になっているビットコインにより、マイニングマシーンの販売も増えた。華強北はこれを放っておかず、2017年に仮想通貨が上昇した時に、華強北のマイニングマシーン販売は異常なくらいに増えた。品薄になればマイニングマシーンの値段もあがり、抽選制を取るところもあった。バイヤーも次の日にわらに価格が上がることを懸念し、決めたらその場で全額払って購入すると行った感じであった。

華強北で売られているマイニングマシーン

 

2018年に入ると仮想通貨が暴落し、仮想通貨業界が落ち込んだ。世界最大のマイニングマシーン集積地である華強北はマイニングマシーン販売の後期に入った。既に華強北はマイニングマシーン販売のピークは過ぎている。春節後はあまり売れていないと販売業者は語っている。

携帯からマイニングマシーンに至るまで、もし華強北作って売るだけの場所であるなら、この先ずっと市場や業界の顔色を伺わなければならない。現在は深セン市福田区委区政府が【華強北イノベーション発展講堂計画】を制定しており、3年以内に10億元(約170億円)の資金を投入し、華強北を世界におけるハードウェアの研究開発設計センターを作り、影響力のあるイノベーションの街を作り上げていくとのことである。

 

 

 

参考サイト:http://finance.ifeng.com/a/20180424/16194071_0.shtml

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