中国IoT事情、爆発的に普及する自転車シェアリングビジネス(深セン)


2017年に入り、深センにもいたるところに大量の自転車が配備された。
派手なオレンジ色の自転車には「mobike」というロゴが入り、多くの若者が通勤や短距離の移動にその自転車を使っている。

この自転車シェアリングビジネスを立ち上げたベンチャー企業は、2016年に 2.15億USD(約250億円)という巨額の投資を受けた北京の北京摩拜科技有限公司だ。

mobike(摩拜単車)
http://www.mobike.com/sg/

元中国Uberのプロデューサーが仕掛け人となり、各都市に10万台の自転車を置くことを目標としている。

実際に筆者がサービスを利用してみた。
専用のアプリを使って自転車の鍵を開けることができ、30分の利用で5角(約8円)とリーズナブルだ。

GPSを使い近くにある自転車をサーチでき、使った後は好きな場所に放置しても良い。

距離や消費カロリーなども表示されるので、楽しく利用できる。

自転車の製造コストは約200元(約3,200円)ほどであり、中国の安い製造コストを活かしている。
さらに、アプリの登録には身分証と300元(約4,800円)のデポジットが必要であり、その時点で自転車の製造コストをペイできるという構造だ。

売上高などはまだ公開されていないが、黒字化にはまだまだ時間がかかりそうだ。
中国の深刻な環境汚染や渋滞問題など、大都市の問題を少しでも最適化できるのではないかと、政府もこのプロジェクトについては推奨しているようだ。

記者:Murra(深セン経済情報)

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