ファーウェイとシャオミが同時に新製品発表会を挙行!

3月27日、恐らく今年上半期における国産スマホ業界にとっては最も重要な日になるだろう。この日はファーウェイ(本社:深セン)とシャオミ(本社:北京)の2社の新商品が同時に新商品発表会を開催するからである。

この2つの発表会は公開されている情報とネットに出回っている情報が多く、既に知られている内容が多い。例えばファーウェイはフランスのパリで開催し、シャオミは上海で開催される。ファーウェイは国際化路線を進む事を選んでおり、シャオミはあくまでも国内市場に重点を置いている事がよく分かる。

ファーウェイオフィシャルサイトのトップページ
シャオミオフィシャルサイトのトップページ

この2箇所でそれぞれ行われる発表会で出される新商品については中国では既に知られている。ファーウェイP20シリーズとシャオミMIX 2Sが目玉になるだろう。この2商品はそれぞれの特徴がある。シャオミMIX 2Sは国内初となる驍龍845(snapdragon845)を搭載したスマホで、ファーウェイP20はクリエイティブ性が高くライカのレンズが3つ搭載されていて、もちろんAI搭載の麒麟970チップも乗っている。

ファーウェイは昨年に発売したmate10が話題になり、記事にも書いたが筆者も発売日に購入し使用している。自社開発の麒麟970チップは高性能で、評価も高い。

サイト上でどこに期待してるか投票制にしている。バッテリーへの関心が高い

それ以外にも2つの商品は共にフルディスプレイである。ファーウェイNova 3Eでもそれは見る事が出来る。同じフルディスプレイでも、両社共に考え方は違う。シャオミは恐らく今後100%のフルディスプレイを発売するかもしれないとも言われている。ファーウェイは100%に拘らず、ポルシェデザイン版を出すなどハイクラス向けを意識していて、方向性の違いが見られる。

ファーウェイもシャオミも深センにある旗艦店に行くと分かるがどちらもアップル社を意識しており、ストアはアップルストアそのもので、モニターに流れてる映像も比較にアップル製品を出している。

シャオミは2010年設立の会社で現在は中国ユニコーン企業のトップ3に入っている。昔は安いケータイメーカーのイメージしかないが、最近発売したMIX 2は3600元(約60000円)するし、MIX 2の陶器で作られたモデルは4699元(約80000円)とアップル顔負けの価格である。ファーウェイも同じだが安いスマホも廉価ブランドを作りそこで販売をしているが、メインのシリーズは既にアップルと同じ価格帯になっている。

中国企業が国内市場であろうと海外市場であろうと自分たちが世界一になるという意識が高いと感じられる。日本ではなかなかそこまでの意識を持っている企業は少ない。

そんな2社が明日に行うこの2つの発表会では新製品の紹介以外にも何か驚かせてくれる内容が発表される事を期待したいところだ。

 

参考:https://mbd.baidu.com/newspage/data/landingsuper?context=%7B%22nid%22%3A%22news_10236011680521335839%22%7D&n_type=0&p_from=1

 

【ライター:佐々木英之
中国深センの富門グループ(Richdoor Group) にて10年間の中国ビジネス経験。
日本に出張すると数日で深センに帰りたくなるという「深セン通」である。

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