深センのドローン輸出が全国の90%を占める。

ドローン……先日深セン市で開催された第三回深セン国際ドローン展示会では、200以上の国内外の企業が参加した。その中でも大彊(DJI)、一電(AEE)、智航(SMD)など深センの著名なドローン企業が最新の製品を展示しており、深センの科学技術の力を見せていた。

近年、深センドローン企業は世界において活躍し始めている。ドローン産業チェーンは市政府からの大きな支持もあり、深センはドローン企業の集積地となり、深センから海外に輸出される消費者向けドローンは全国の90%にまでなっている。コレは深センが中国ドローン技術のリーダーとなっていると言える。

 

一電(AEE)の警鷹F600 警察向けドローン。このドローンは200メートルの高さから地面の車のナンバーが読み取れるくらいの撮影が可能である。その他、10キロの荷物も積むことが可能で、複雑な気象条件下でも自動飛行が可能である。一電(AEE)は軍事、警察向けドローンのスタンダードを作ってきた企業の一つである。その他にも、2時間飛行可能で5キロの荷物を積むことが可能なパワーのあるドローンも作っている。

消費者向けドローンの最大手となっている大彊(DJI)も継続して産業向けドローンの研究開発を行っている。空撮データを取ることで、安全管理や監視などに使えるドローンや、熱や光を画像に変えるカメラを積んだドローンなども進めている。

 

現在、深センは消費者向けドローン精算及び飛行管制システム、プラットフォームやミニドローンなどの製造領域はすでに国際水準に達している。深セン企業は世の中にドローンが出始めた頃にすでに研究開発に力を入れていた、大衆にドローンというものが浸透し始めた頃には、既にドローンは深センのハイテク産業の1つとなっていた。

データから見ると、2015年深センのドローン産業は220億元(約3700億円)に達しており、2016年には260億元(約4350億円)、2017年は更に成長していて、300億元(約5000億円)を超えた。2018年には360億元(約6000億円)に達すると見込まれている。

現在中国にはドローン関連企業、部品や研究開発も含めると1200以上の企業がある。中国は民間ドローン、消費者向けドローンも含めて世界の最前線に居る。既にドローン×応用は中国でも進んでいて、農業、電力、石油、通信、気象、海洋、鉱業など様々な業界に応用されており、その技術効果は顕著に表れている。その他にも災害時の対応や、環境のチェック、警備や野生動物の観察などにも応用されている。

中国では更に研究開発が進み、ドローン業界においては世界をリードしていくだろう。

 

参考:http://www.ce.cn/uav/uavnews/201807/02/t20180702_29594694.shtml

 

【ライター:佐々木英之
中国深センの富門グループ(Richdoor Group) にて10年間の中国ビジネス経験。
日本に出張すると数日で深センに帰りたくなるという「深セン通」である。

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