中国シェアリングカー企業「ToGo(途歌)」の行く末はいかに?

IoTシェアリングカーのToGo(途歌)は、8月に南京市場から撤退をしたようだ。運営スタッフへの賃金未払いは20万元(約320万円)となっている。
更には深セン市での運営でも支払いが延滞しているとのことで、北京での事業が停滞している可能性がある。

これについてToGo(途歌)の創業者である王利峰氏は、「今年6月に南京市場で3ヶ月ほど試験運用したが、どうしてもアプリ配車サービスにシェアを奪われ、シェアリングでのビジネスモデルはうまくマッチしなかった。」と語った。

北京市場での状況については、「北京では重要なフォーラムがあったので、車両の半数を撤去する必要があったが、9月7日に通常業務に戻した。そして9月20日には新しいサービスを開始する予定です。現在プラットフォームに車両が少なく、利用者には迷惑をかけているが、多くの車両をアップデート中であり、この状況は短期的なものです。」と述べている。

togo

シェアリングエコノミー経済は活況であり、シェアサイクルとシェア自動車が熾烈な争いを繰り広げている。ToGo(途歌)はシェア自動車の領域で2015年に開始され、車両はスマートやミニクーパーなどを使用している。BMWやアウディなども採用することで、注目を集めていた。この3年ほどの中で北京、深セン、西安にマーケットを広げている。

尚、同社は今までに5回の資金調達を完了しており、累積された調達額は5,000万米(約55億円)ドルを超えると言われている。

資金調達はリードインベスターの海益得凯欣ファンド(CHP)から開始し、今年1月にシリーズBの調達が完了たが、直近8ヶ月に渡り調達が行われておらず、キャッシュフローも逼迫している様子である。

CEOの王利峰氏は延滞の問題については、「近いうちに資金調達の目処はついており、北京や深センは損益分岐点をクリアしている」と自信を見せているが、今後のシェアリングカー市場を背負っていく彼にとって踏ん張り時であることは間違いない。

 

参考:https://36kr.com/p/5152352.html

 

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