深セン市で初めて、電動自転車用のバッテリー充電ロッカーが登場!

最近、深セン市福田区の住宅地にて電動自転車を実内で違法なバッテリーに充電して、火災を引き起こした。電動自転車は非常に便利で市民の足となっているが、室内や建物内で充電し、過充電が原因での火災が後を絶たない。現在室内でこのような火災を起こすと当事者が捕まるだけでなく、大家にも罰金が課せられる。その額も30万円以上になり3ヶ月の賃貸禁止となる。

 

 

5月11日に福田公安局南園発出徐と南園行政が深セン市で初めてとなる、シェアバッテリー充電ロッカーを設置した。このロッカーは充電、消防、宣伝、三つの効能を一体化させたものであり、充電が完了すると電機が遮断され、過充電を防ぐ仕組みになっている。電動自転車のバッテリーにおけるイノベーションとして市民からは評価されている。

福田区のとあるビルにて、デリバリースタッフが利用していた。このロッカーはスマホでスキャンして扉を開けて、中にバッテリーを収納し、スマホで支払いするだけで良い。価格も高くなく、便利かつ安全だ。ロッカーの上には2つのディスプレイがあり、ロッカーの横にはミニ消防設備が設置されているディスプレイには消防安全に関する知識という内容の動画が流れており、他にも政府からの緊急通知や広告など流すことができる。消防設備には、防煙マスクや防火服、避難用の縄や消火水などが入っている。

充電時に車体からバッテリーを離す。ACアダプタのような電源ケーブルの必要もない、科学技術の力を使い過充電などもなく、更に24時間死角がないようにカメラが設置されており、監視できる。このロッカーが設置されてからたくさんのデリバリースタッフが利用している。南園発出所の消防官 李長龍氏は、このロッカーが設置されてから充電中のバッテリー盗難もなくなったと話している。

充電ロッカーは智能システムによる管理体系ができており、安全性が高められている。このロッカーの研究開発担当者は次のように紹介した。このロッカー自体の温度が60度を超えると自動的に電気が遮断される。更にロッカー一つ一つに独立した消火設備がついている。火災を確認した場合にすぐに消火設備が起動する仕組みになっているとのことである。

南園発出所の副所長 徐涛氏はこのロッカーは室内での充電や、夜間の放置充電など消防安全における問題点を減少させることが可能になった。更に団地エリアなどの消防設備の弱い所もカバーできるようになる。と話している。

次の段階として、福田警察と地域行政は普及に力を入れており、このロッカーは今年の年末までに450台を南園発出所のエリアに設置する予定とのことである。

参考
http://www.sznews.com/news/content/2018-06/12/content_19302525.htm

 

【ライター:佐々木英之
中国深センの富門グループ(Richdoor Group) にて10年間の中国ビジネス経験。
日本に出張すると数日で深センに帰りたくなるという「深セン通」である。

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