人工知能発展のカギは群知能の活用

今年6月に深センで開催された「国際智能計算机大会(国際インテリジェントコンピュータ会議)」。そこでは現在の世界情勢が重大な変化を遂げており、インテリジェント・コンピューティングが新しい電子情報の技術革新をリードし、世界の再構築に向かっていること、今後10年間で新しいコンピュータ・アーキテクチャが登場し、人工知能の次の突破口が群知能(Swarm Intelligence)になること等が発表された。

中国工程院院士でコンピューターの専門家である李国傑氏は「インテリジェント・スーパーコンピューティングの理解」と題した演説を行い、インテリジェント・コンピューティングのこれまでの実績を振り返り、従来のコンピューティングとインテリジェント・コンピューティングの違いを詳細に説明。同氏によると、構造が複雑であればあるほどアルゴリズムは単純になるそうで、「人間の脳に智能があるのは脳の構造が非常に複雑であるからで、未来の人工知能に必要なのは計算能力だけでなく、より複雑なハードウェア構造も必要」と主張し、今後少なくとも20年間はインテリジェント・コンピューティングが重要な研究対象になることを明かした。

中国工程院院士で中国人民解放軍軍事科学院院長の楊学軍氏は「アナログとデジタルの混合が将来における“刺激的なポイント”になる」と信じる。「micROS:Robot’s “New Brain”」と題された演説の中で、同氏は「科学技術が “インテリジェンスの衝撃”の時代に入った」と主張し、人工知能と他の科学技術の交錯・融合が「ロボット革命」を引き起こしている現状を明かした。

また、「環境に適応できる群智能は人工知能の次のブレイクスルーとなる」 と述べ、群智能ロボットの新しいオペレーティング・システムの設計を提案した。

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http://www.sznews.com/tech/content/2019-06/28/content_22216400.htm

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