Open Day/Meetup, ニコ技深セン観察会 SEG+出張所 開催!

1月25日 深センの電子街である華強北にてニコ技深セン観察会のMeetUpが行われた。

ニコ技深セン観察会は2014年から開催されており、メインは深センを回るツアーとなり、その中でのコミュニティとして今回のようなMeetUpなどが行われている。今回は「頻繁にミートアップを行って、深センのゲストとかも将来的には呼んで、より価値あるコミュニティにしていきたい」という趣旨のもと開催された。Open Dayとしてイベントにしたのは初めてである。

今回は日本人をはじめ、中国、アメリカなどからも参加者がおり、30名近い人数となった。

高須正和氏

まずはイベント主催者である高須正和氏による自己紹介と観察会についての説明。この観察会の目的は深センでのイノベーションを見るだけでなくそこから広がるコミュニティであって、そこに集まる情報というところある。詳しくはこちらを見て頂いた方が分かりやすいかと思います。

 

自己紹介では自身の月次報告も兼ねて自身のブログ等を紹介。面白いスタートアップや、ガジェットなどを紹介していた。その中でも面白いのは高須氏自身でインタビューも行ったお茶のスタートアップ“TEAMOSA”である。台湾人のお茶屋の二代目がアメリカで目の当たりにしたちゃんとしたお茶がアメリカにはない!というところから始まったスタートアップである。このような話は筆者としても非常に興味深い。他にもニセiPhone Xの分解記事などを紹介。たかが分解記事であるが、高須氏がこの記事を気に入ってMITの知り合いに見せてそこから新しい発見などが生まれていく、このようにグローバルに情報を発信していけるのは素晴らしいと思う。

 

次に東京大学社会科学研究所准教授である伊藤亜星氏による深センのイノベーションについての話。話は深センにおけるコミュニティの有り方や作り方などから、サプライチェーンについての内容で、私も深センで現地の日系企業の方から相談されるが、イノベーションにおける情報をどう取るか、どうやってコミュニティに入っていくかなど聞かれる事がある。

伊藤亜星氏

伊藤氏の話の中でも出てきたが、スタートアップの人たちと繋がる一つの方法として、情報のアンテナを張りり、小さなスタートアップに一番にバックアップをする。という話があった。実際に伊藤氏も水中ドローンのスタートアップに早々にバックアップしており、そういうところでスタートアップの人たちと繋がることができる。

私自身も思うが、ここ深センのスピードは早く、何をやるにしても自分から動かないと置いて行かれてしまう場所でもある。自分から動いて人との繋がりを作るのは非常に大事な場所であると言えるだろう。

 

伊藤氏の話の後は、参加者全員による1分半の自己紹介タイム。自分が何をやっているのか、何をしたいか、同お金を稼ぐか、また趣味は何かなど語る時間だ。外国からの参加者も居るので可能な人は英語を使って自己紹介。

今回は日本人が9割近くであったが、深セン在住の人もいれば、日本からの参加者もいて、今後はもっと色んな国の方に参加してもらいたいと高須氏は語る。

 

深センという場所が今後どうなるのか。ここが分からないから面白いと伊藤氏も語っていたが、私も同感で深センに視察に来られた方から10年後はどうなっていると思うかと聞かれることもあったが、私の答えも分からないと答えたことがある。10年後の深センがどうなっているのか見てみたい、見えないから面白いというのが深センの魅力の一つかもしれない。

 

次回のニコ技深セン観察会は3月18-21日で最終日の21日はMeetUpも行われる予定だ。興味のある方はぜひ参加して見てほしい。

 

【ライター:佐々木英之
中国深センの富門グループ(Richdoor Group) にて10年間の中国ビジネス経験。
日本に出張すると数日で深センに帰りたくなるという「深セン通」である。

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