深セン南山区にて零一科技節(Zero One Technology Festival)開催

7月5日から8日の4日間、深セン市南山区の蛇口価値工場にて零一科技節(Zero One Technology Festival)が開催された。
100以上のハイテク企業が出展し、体験できる場所も用意されている。

今回はハイテク企業の中でも最先端技術を用いた製品を作っている所が集まっている。その中にはユニコーン企業も10社参加している。
今回が初開催で世界で初めての最前線の科学技術製品展覧会と案内書には書かれている。
このイベントの目的には未来の生活にハイテク製品が入ることで生活が豊かになる

。その未来のために開催したと案内書には書かれている。
このイベントはもちろん製品を見るだけではなく商談も可能である。

AIを使った言語認識、脳でコントロールするドローン、手の動きだけで識別する設備などの最新技術が展示されている。

会場となった蛇口価値工場は昔ガラス工場として使われてきた工場だ。その工場は稼業停止して、2015年から展示会や、イベント向けに貸出を始めてきた。昔の深セン発展の雰囲気を残しながらも芸術などの要素も取り入れて変化した場所である。

今回のイベントは深センだけではなく、広州や上海、北京などの企業も参加している。もちろん深センの企業が一番多いが、全国からハイテク企業が製品を展示していた。

今回は4つの区に分かれており、A区―探索、B区―感知、C区―釈放、D区―覚醒、とテーマがある。

A区は建物の外にあり、主に自動運転、無人コンビニなどの企業が展示していた。ここには百度(Baidu)のAI関連の展示があり、バスの中には百度のAIスピーカーも展示していた。百度は検索サイト上でのビッグデータを生かすことも説明として書かれており、検索機能は1日に約60億回以上も利用されている。

B区は工場内になり、一番大きいエリアである。ここにはアマゾンのAWS、テンセントクラウド、DJIなどの大きい会社から、Dobot、易晨VR、UBTECHなどのおなじみの深セン企業も参加していた。ここには会場を移動しながらペットボトル飲料などを販売するロボットが歩いていたり、通勤用の無人運転カーがあったり、いろいろなものがあって印象的にはロボット関連も多い。この中で面白いのは脳波を使ってコントロールするドローンや、ロボットである。映像が流れていれテスト的な感じにも見受けられるが、脳波で飛ばしている。脳波を使ったものは他にもVRやゲーム、様々なものの操作に応用できるとのことだ。ウェアラブルをつけてその信号で操作するドローンやゲームなどの展示もあった。他にもフィルム状の超薄型キーボードも展示されていた。コレは深セン企業でフィルム上の薄型ディスプレイを開発したことでも有名な深セン企業である。

C区は電動の乗り物がいくつかあった。スケボーにモーターが乗っているものなどでエリアは狭く数社のみであった。

D区ではフォーラムを開催しており、毎日AIやスマート化、科学技術と未来といった内容で行われていた。

ここには去年のハイテクフェアで見たもの、それに続くような似た製品が多かったが、これだけのハイテク企業が集まっているのは面白い。ハイテクフェアは更にパーツ関連や製品ではないサービス、法案会社なども含まれてものすごい規模ではあるが、今回のイベントはその中からロボット、VR、ドローン、AIなど製品化されてるものをうまく抜き出した感じで、見ていると面白い。

今回は入場料60元取っていたが、参観者は多く、恐らく第2回目も開催されるのではないかと思う。深センらしいイベントで、更に子供もたくさん見に来ていたので、色んな意味でハイテク技術に触れる機会ではないかと思う。

 

【ライター:佐々木英之
中国深センの富門グループ(Richdoor Group) にて10年間の中国ビジネス経験。
日本に出張すると数日で深センに帰りたくなるという「深セン通」である。

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