2018年深圳の変化を振り返る。

新年明けましておめでとうございます。

今年も深センの情報を現地からたくさんお届けしたいと思います。

 

2018年が終わり、2019年が始まりました。しかし、2018年の深センはいつもと違う変化を遂げて、忘れ難い一年となりました。

この一年深センは大きな変化を遂げた。今年12月16日、深センと汕頭市が特別合作区を作り、その除幕式が行われた。これにより深センは隣接しない“飛び地“を持ったことになり、深セン市10+1区となり、深センの発展に新しい空間を創り上げたと言えるだろう。

ここでは既にある、電子産業以外に、ビッグデータ、新材料、新エネルギーなどの企業を誘致していく計画である。

 

この一年、深センの発展のビジョンが非常に明確であった。

今年1月に深セン市委第6回全体会にて、社会主義現代化先行区における“タイムスケジュール”“路線図”“任務書”が提出された。2020年、現代化、国際化イノベーション型都市の基礎を作り上げ、2035年には、イノベーション型都市を作り上げ、さらに発展させ、競争力、影響力を持った、世界のイノベーション都市にするというものである。

この一年、深センは経営環境もよくなった。“顔を出さない申請”政策により、多くの申請業務がネットで行えるようになり、且つ数秒で完了することが可能になった。必ず顔を出さなければならない申請関係のみ出向く必要はあるが大半が便利になったのである。また、今年11月、深センは100億元(約1600億円)を超える商業向け電気代補助の政策を発表している。また今年12月深センは民間企業向けに“4000億元”計画を出しており、企業は現実的な補助政策を受けることになった。

 

この一年、深センの大学がより良くなった。多くの人が高等教育と基礎研究が深センは弱い部分であると語っている。そんな中足りない部分は補い、弱い部分は改善された。今年、南方科技大学、深セン大学、香港中文大学(深セン)などの深センの学校が全国ランキングにおいて大幅にアップした。今年11月深セン市と中国科学院が協定書にサインして、中国科学院深セン理工大学を設立することが決まった。

 

この一年、深センの文化領域におけるランドマークが更に増えた。12月深セン市は“新十大文化実施”における規則を発表した。深セン歌劇院、深セン改革開放展覧館、深セン創意設計館、中国国家博物館・深セン館、深センイノベーション創意設計学院、深セン音楽学院などを含む場所である。

“新十大文化実施”は深センが世界に対して最高の文化都市にすることで、市民の文化力が上がり、学習能力の向上にもつながる。

この一年、深セン人の外出も更に快適になった。広深港新幹線の香港線が開通した。深センにいる人たちは、10数分で香港に到着することが可能になった。また地下鉄の1日利用客数が初めて600万人を超え、市民の通勤も非常に便利になった。そして12月20日、深センーパリ直行便も就航し、この短い一年の間に国際線が10本以上就航し、深セン人にとって海外旅行により行きやすくなった。

 

この一年、沢山の事があって、忘れることのできない年となった。2018年が去り、新しい一年を迎えた。2018年という一年が深センを大きく変化させ、深セン市設立40周年となる2019年は、更に発展していくだろう。新しい一年どう変化していくのか楽しみである。

 

【ライター:佐々木英之
ホワイトホール深セン事務所にて10年間の中国ビジネス経験。
日本に出張すると数日で深センに帰りたくなるという「深セン通」である。

佐々木英之の記事一覧

 

 

【PR】深セン視察ツアー毎月開催中!
深センツアー

日本 × 深セン(中国)オープンイノベーションサービス『BAKU-SOKU』

深センアクセラレーター

 

 

 

Add a Comment

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です