チャイナハイテクフェア2018 現地レポート
|11月14日から深センで行われているハイテクフェア2018を現地からレポートいたします!
ハイテクフェアは中国でも最大規模のテクノロジーの祭典です。
初日だけあってかなりの混雑ぶりで、会場の中を移動するのも大変なほど。。
でも、新しいサービスや、勢いのあるベンチャー企業を探して歩きまわるのはとてもエキサイティングです。
昨年のハイテクフェアは外国人だとレジストレーションをすれば無料で入れたのですが、今年は50元のチケットを買う必要があり、前もって購入しておきました。
深センの中心部である福田区の会展中心エキシビジョンセンターに入ると、会場全ての敷地を埋め尽くす企業数に圧倒されます。
しっかり見て回ろうと思うと1日では足りません。
今回、一際目立っていたブースが、最近テレビでも話題となっているROYOLEというベンチャー企業です。
この会社は0.01ミリの液晶を開発していることで有名になり、今では時価総額5,000億円ほどに急成長しています。
最近では超薄ディスプレイを使用した、画面を折り曲げることが可能なスマホを発売し話題となっています。
壁に名画が並んでいますが、これ実はディスプレイなのです。
しばらくすると他の絵に切り替わり、色々な画家の絵を楽しむことができます。
このBOEという会社は元ソニーの出井氏がアドバイザリーとなっています。
こちらも話題の企業ロードスターAIです。
自動運転のベンチャー企業で最近150億円の投資を受けて急成長中です。
海外のIT企業で働く優秀な中国人スタッフをヘッドハンティングし、開発に膨大な投資をしてバリューを上げています。
来年には1,500台の自動運転タクシーを市場に出すと断言しています。
産業用ロボットも多く出店されており、農薬散布ドローンや、物流ドローンなどは普通ですが、中にはミサイル打ち込みドローンなんかも展示されていました。。。
ロボットの企業もかなり増えていました。
これは、おまわりさんロボットとして街の治安を守る役割をするものです。
顔認証システムが発達し、犯罪者を識別できたり、危険に遭遇している人を助けたりと、活躍が期待されます。
これ、なんとお料理ロボット。材料を入れると野菜を洗ったり、切ったり、炒めたりして味付けまでしてくれるというもの。
このロボットで作った生姜焼きみたいな料理にみんな群がって試食をしていました。
日本からは唯一、ブラザーさんがブースを出していました。
他の日本メーカーさんも、もっと出展してほしいところであります。
今やグローバル企業となったファーウェイ(Huawei)は、スマホではなく「スマートシティ」のコンセプトでブースをだしていました。
IoT、AI、ビッグデータで街ごと最適化していくという、さすがスケールの大きいこと。
大型ディスプレイで深セン市内の様々なデータを可視化し、交通量から通行量、電気量、水質、犯罪数など、ありとあらゆるビッグデータを活用して街全体の効率化を図るという試み。
中国企業は発想のスケールが大きくて、その考え方や思想がとても勉強になります。
最近は深センの中心から少し離れた郊外にもスタートアップが増えてきており、市内全体がベンチャー色に染まりつつあります。
写真は、ロンガン区が出しているブースです。まさに工場地帯ではありますが、土地の安さを活用し、インキュベーションオフィスやファブスペースなどが次々と作られています。
すごいスピードで発展していく深セン市、1年も経てば全く環境が変わってしまうという驚きの速さです。
この展示会には、とにかく多くのイノベーションカンパニーが集結しており、テクノロジーで世界をリードし始めた中国を感じることができます。
これは毎年見に来る価値あり!
レポート、ありがとうございます。
興味深いですね。
ところが、下記のディスプレイの会社名をご教示いただけませんか。
>>壁に名画が並んでいますが、これ実はディスプレイなのです。
よろしくお願いします。
絵画ディスプレイの会社名は『BOE』というスタートアップ企業です。
この会社は元ソニーの出井氏がアドバイザーとなっているようです。
視察で来られたお客様も購入されていました。とても面白いアイディアです!
買いたかったですね。。
日本では買えないかな?