10年後の予測 中国の不動産価格が最も高い都市ランキングTop10!シンセンは…

中国の都市部では不動産価格が年々高騰を続けており、深センも例外ではなく、多くの深センの人が、まだ若いのに、「房奴(ファンヌー)」(家の奴隷という意味で住宅ローンに追われている人を指す言葉)というレッテルに貼られてしまい、現在、住宅ローン、ナンバープレート競売、物価上昇に苦しんでいる人が増えている。

 

もし深センの人に「一番悔しいことは何ですか?」と聞くとしたら、多分90%の人は迷わずに「何年も前に不動産を買っていなかった」と答えるだろう。

それに、もっと辛いのは、賃金がいくら引き上がても不動産価格上昇のスピードには及ばないことである。

愚痴ばかり言うことより、今から長期的な見通しを考えなければならないのである。

 

10年後、中国の不動産価格はどうなるだろうか?

今からどこで不動産を投資したら、儲かるだろうか?

 

10年後の予測、中国で不動産が高い都市ランキングTop10は以下である。

 

第一位 香港

周知のように、香港は世界中でも地価がとても高いところである。

近年、不動産の価格もますます上がる一方で、

統計によると、昨年11月迄に、香港の不動産価格が平均で、1平方メートル当たりの価格は132,000HKD(約180万円)を突破した。

現在の為替(1HKD≈0.8人民元)で換算すると、香港の不動産平均価格は、1平方メートル当たり11.5万元(約180万円)を超えた。

なぜ香港の不動産はそんなに高いかと言うと、それは香港が中国の改革開放の一番最初の都市として、外資受入を65%占め、対外貿易投資を60%占めているからである。

更に、中国本土の富裕層が資産を海外に置くためには、香港はもっとも便利な場所である。

巨大な本土資金と希少な供給量によって、香港の不動産価格を引き続き押し上げるだろう。

 

第二位 北京

北京は中国国内で不動産購入制限政策が行われている最も厳しい都市である。

人口が増えるにつれて、大七環状道路も計画を始めている。

北京の不動産価格が上位に立っているのは、三つの大きなメリットがあるからである。

1つは北京に中国国有企業の本部が集まっていることである。

現在、北京では世界500強企業の本部の数が世界で一位である。

 

2つ目は、北京が中国の最大の資金中心であること。

北京に集まっている資金は上海の1.3倍で、香港の1.3倍でもある。

 

3つ目は、北京は世界でユニコーン企業が最も多い都市であること。

ユニコーン企業の数は世界の四分の一を占め、中国国内の半分を超えている。

これからこの先10年を予測すると、

北京は中国の唯一の「超一流都市」になるだろう。

北京は三千年以上の歴史があり、世界遺産の数も世界で最も多い都市で、歴史と文化が溢れている。

 

北京2018年10月中古不動産平均価格 55551 元(約87万円)/m²

北京2018年10月新不動産平均価格42248 元(約66万円)/m²

 

 

第三位 深セン

 

深センは中国の四大都市の一つとして、

PCT国際発明特許の数が全国の半分を占め、上場会社の市場価値が「上海+広州」に相当する。

深センのユニコーン企業の数は、上海より少ないが、科学技術系の大企業は、上海より多い。

深センは、中国国内で北京に次ぐ第二の新経済中心である。

新技術に対して、開発投資金額はGDPの4%を超え、国際的にも先進レベルに達している。

これから深センはますます発展し、不動産価も引き続き上がるだろう。

鄧小平 深セン経済情報

 

深セン2018年10月中古不動産平均価格 50348 元(約79万円)/m²

深セン2018年10月新不動産平均価格 44980 元(約70万円)/m²

 

 

第四位 上海

上海市は総面積が6340平方キロメートルで、16個の区が管轄している。

2018年に中国国内最初の自由貿易港が完成する予定。

2018年に上海は中国が新しい時代に入ったことの代表として、「中国国際輸入博覧会」を開催した。

去年に発表された「2035年総企画書」の中で、上海は「中国最高規格都市」と評価された。

データによると、上海は、集まっている資金が、香港を超え、北京に次ぐ、中国経済と世界を結ぶ中国の第二大都市である。

 

上海2018年10月中古不動産平均価格 52083 元(約82万円)/m²

上海2018年10月新不動産平均価格 46748 元(約73万円)/m²

 

 

第五位 杭州

 

杭州は2200年以上の歴史があり、昔は呉越国と南宋の首都である。

景色が素晴らしい、「人間の天国」の誉れがある。

杭州経済は非常に活発で、ユニコーン企業の数は深センを超え、ある統計によると、上海までも越えている。

杭州は上場会社の総市場価値が広州を越え、新経済の中で、北京、上海、深センに次ぎ、4位の評価を得ている。

杭州に集まっている資金の総額は、北京、上海、広州、深センに次いで、約37兆元(約580兆円)である。

 

杭州2018年10月中古不動産平均価格 21347 元(約33万円)/m²

杭州2018年10月新不動産平均価格 25530 元(約40万円)/m²

 

 

第六位 三亜

 

三亜市は熱帯季節風気候で、冬が暖かく、夏が涼しい。

四季それぞれ緑と花で飾られ、冬場には避寒観光名所、夏場には避暑観光名所となっていて「中国のハワイ」とも言われている。

 

三亚2018年10月中古不動産平均価格 28981 元(約45万円)/m²

三亚2018年10月新不動産平均価格 30216 元(約47万円)/m²

 

 

第七位 アモイ

 

アモイは文化が溢れている都市である。

民営企業と新経済も活躍しいて、温暖な気候ときれいな海岸線、観光に来る人が非常に多い。

そのため物価も不動産も高い。

厦门10月新不動産平均価格 24066 元(約38万円)/m²

厦门10月中古不動産平均価格 データなし

 

 

第八位 広州

 

広州は、「粤港澳(広東・香港・マカオ)大湾区」と「珠江デルタ経済区」の中心となる都市、そして「一带一路」の重要な場所となる都市である。

現在、広州に集まっている資金の総額は52兆元(約815兆円)≈72%深セン≈140%杭州

この数字から広州の経済力の豊富さが分かるだろう。

「二級都市」として、まだ強い勢力を持っている。

広州のユニコーン企業の数、上場会社の市場価値、民営企業の活躍度は既に杭州に超えられたため、これからの10年は広州が努力していく必要があるだろう

 

广州2018年10月中古不動産平均価格 29148 元(約46万円)/m²

广州2018年10月新不動産平均価格 31278 元(約49万円)/m²

 

 

第九位/十位 まだ判断できない。

 

中国の多くの都市が発展しているため、10年後の第九位と十位はまだ判断できないが、台北、南京、成都、天津、青島の中になるだろう。

これらの都市の現在の不動産価格を見てみよう。

 

(台北不動産価格はまだ情報ない)

南京

南京10月中古不動産平均価格 25837 元(約41万円)/m²

南京10月新不動産平均価格 19746 元(約31万円)/m²

 

成都10月新不動産平均価格 15240 元(約24万円)/m²

成都10月中古不動産平均価格 12784 元(約20万円)/m²

 

天津10月中古不動産平均価格 21800 元(約34万円)/m²

天津10月新不動産平均価格 19847 元(約31万円)/m²

 

 

青岛10月中古不動産平均価格 19846 元(約31万円)/m²

青岛10月新不動産平均価格 16515 元(約26万円)/m²

 

 

時代の発展につれて、今後の生活はどうなるかは推測し難いが、今を大切にして、努力の積み重ねをすることで、生活がより一層豊かになっていくだろう。

10年後どうなるのか見えない部分も大きいが、見えないからこそ面白いところもあると言えるだろう。

 

 

【ライター:佐々木英之
ホワイトホール深セン事務所にて10年間の中国ビジネス経験。
日本に出張すると数日で深センに帰りたくなるという「深セン通」である。

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