深センの電池スタートアップ「Lib Tech(リブテック)」にインタビュー

今回、「深セン経済情報」として深センのハードウェアスタートアップ「Lib Tech(リブテック)」にインタビューを行った。

Lib Tech

Lib Techは、香港生まれのアレックス氏が深センで創業し、主にIoT関連のプロダクトの制作を行う会社である。
2年前に工業系デザイン会社として生まれ、他社のプロダクトを多く手がけた後に自社ブランドを立ち上げた。

 

今回、世界に展開したいというプロダクトが、ポータブル無線充電器の「BricksPower」である。

クラウドファンディングを利用し多くの国の投資家から資金を集めており、アメリカのクラウドファンディングサイトを使い、48時間で14万USDを集めた。

BlicksPower

今までスマートフォンの無線充電は、コンセントに繋ぐ必要があったが、この会社が開発した商品は、無線充電器を持ち運ぶことが可能。

BlicksPower

多くの中国スタートアップが中国マーケットを開拓するため、国内の投資家から資金を集めているが、この会社は特定の投資家からの資金は現状では受け付けていない。会社のバリューを上げてから特定の投資家を探すようだ。

中国市場にも展開していくが、彼らは欧米市場も狙っており、そのためにプロモーション手法でもあるクラウドファンディングを活用しているところが面白い。プロダクトの各種パテントも申請済みとのこと。

欧米向けに作成したプロモーションビデオは、なかなかオシャレに出来上がっている。

 

流通に関しては、中国マーケットを小米(Xiaomi)に、日本ではKing Jimと提携して展開を進めていくそうだ。
(2019年から東急ハンズやLOFTなどでも販売が開始される予定)

 

アレックス氏に、なぜ深センで起業したのかを聞いてみたところ、やはり製造業が成熟しているため工場が密集しており、政府のスタートアップへの支援もあり起業がしやすかったとのこと。

Lib Tech

深セン界隈のOEMを受託する工場は50万社もあるという。
その中から相性の良い工場を選び、欧米企業などの製造受託を行い、そのノウハウをもとにメーカーを立ち上げ自社ブランドを展開するという企業は多い。

アレックス氏は、電池産業の将来性に興味を持っており、今後は電池を活用したポータブル家電を製作していくとのこと。

 

※LibTech社は、日本企業との提携も希望しています。ご希望の場合は下記までお問い合わせください。

日本 × 深セン(中国)オープンイノベーションサービス『BAKU-SOKU』

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