中国イノベーション100区 TOP2は深セン!

先日、科技日報社の中国科技網と全国科学技術振興都市経済研究会が連名で【中国各区特許とイノベーション指数】を発表した。


この指数は各区域における特許の分析とイノベーション能力の視点から、国家一級都市や直轄都市、香港、マカオなどを含む地域を含めた区と県、市、自治区などを含む場所ごとに指標化したものである。

 

深セン市の南山区が“中国イノベーション100区”蘇州昆山市が“中国イノベーション100県”がそれぞれトップ

今回は南山区がトップ、2番目に宝安区、龍崗区は第5位、福田区が第7位と、深セン市の区がトップ10に4つもランクインした。

 

【中国各区特許とイノベーション指数】は直轄市を除いた27の省、自治区を含んだ2769の区の中で、2009年から2018年までの10年間の公開されている特許総数(発明、実用新案、外観設計を含む)を元に算出している。

 

“中国イノベーション100区”は深セン市南山区、宝安区に続き、蘇州呉江区が3位となっている。トップ10の中で広東省から7区入っており、全体としては浙江省、江蘇省、広東省の区が多くランクインしており、それぞれ25区、22区、18区となっている。

“中国イノベーション100県”では

蘇州昆山市、寧波慈渓市、無錫江陽市がトップ3で、トップ10には

浙江省と江蘇省が同数で、全体としては、浙江省、江蘇省、山東省が多くランクインしており、それぞれ35県、30県、11県となっている。

 

南山区は知的財産権保護に率先して取り組んでおり、“中国イノベーション100区”トップの名に恥じない環境となっている。

・国内の特許申請量は6万件に達しており、その中で発明特許の申請が3.1万件で、国内特許の授権量が3.2万件、その中の発明特許の授権量が8573件である。

国内の累計発明特許は5万件に達している。

PCT国際特許の申請量は7055件で、全市に占める割合が39%、全国に占める割合が12.8%

中国特許金賞の受賞が1項目、中国優秀特許賞が20項目、中国外観設計優秀賞が5項目、版権金賞が1項目

2018年、南山区は広東省知的財産権サービス業務発展の試験区のコメントによると、区の知的財産権の総合管理体制改革プロジェクトは深セン市において初めての実践イノベーションプロジェクトとなっており、特許を生み出すレベルが深セン市でトップとなっている。

 

現在までに南山区の知的財産権サービス機関は71に達し、維正知的財産権グループ、BRINKS GILSON & LIONE事務所など国内外の著名なサービス機関が南山にあり、27の企業が国家級デモンストレーション企業の称号を与えられている。南山区には知的財産権の企業が密集しており、競争力が生まれていることによって、更に各機関のクオリティが上がり、知的財産権におけるイノベーションが期待されている。

 

2018年の深セン市における特許申請数

 

注:高新区(ハイテク区)のデータは南山区科技園エリア、深セン湾エリア、留仙洞エリア、大沙河イノベーションエリアなどの特許データとなり、高新区(ハイテク区)のデータは南山区のデータ内にも計算されている。

 

それぞれ上から深セン市の各区における特許申請数、発明特許の申請数、特許授権の数、発明特許受験の数、PCT国際特許の申請数、各区の有効な発明特許を有している数である。

 

佐々木英之
ホワイトホール深セン事務所にて10年間の中国ビジネス経験。
日本に出張すると数日で深センに帰りたくなるという「深セン通」である。

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