「ファーウェイ」の事業戦略「1+8+N」とは?

2019年6月に中国・上海で開催された「CES Asia 2019」の基調講演で、「ファーウェイ」の消費者向け端末事業グループの邵洋首席戦略官が、同社の家電戦略について語った。「ファーウェイ」はスマートフォンを中心にIoTハードウェアエコシステムを築き、「スマホ+テレビ」のアプローチで、テレビをホームエンターテイメントセンターに据える狙いがあるようだ。

現在、同社のスマートフォンユーザーは全世界に5億人以上おり、同氏は「我々は今年の第1四半期に世界シェア2位になりました。もともとは今年末には1位のシェアを握れるはずでしたが、市場環境の変化で時期を見直さないといけません」と述べた上で、「ハードウェアとソフトウェアのエコシステムは垂直統合型から集約統合型へと移行し、AIが消費者のユーザーエクスペリエンスを再定義します」と強調した。また、将来の家電業界はオールシーンサービスの組み合わせ、オールシーンハードウェアの構造化という2つのレイヤーに分けられ、そのつながりを担うのがAIとなる、と紹介した。

オールシーンハードウェアの構造化について、同氏は「スマホを中心に『1 + 8 + N』のIoTハードウェアエコシステムが形成されます」と述べた。「1」はスマホ(太陽)を指し、スマホに「8」の製品(PC、タブレット、テレビ、スピーカー、メガネ、腕時計、自動車、イヤホン。太陽系の8惑星をイメージ)が連携することで、その周辺の様々なIoTハードウェア(「N」個の衛星)ともつながり、一大エコシステムが築かれるという考えだ。これにより、人々の生活体験が大きく変化していくというのが「ファーウェイ」の考えであり、今後の事業戦略のカギであるという。

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http://www.sznews.com/tech/content/2019-06/12/content_22134421.htm

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