驚きの顔認識ハイテク公衆トイレ(深セン市南山区)

深セン市南山区に初めてのハイテク公衆トイレができた。
さすがスマートシティの深セン、公共のトイレにさえもテクノロジーをふんだんに取り入れてくる。
実はこのトイレ、今話題の顔認識システムを搭載しており、顔のスキャンをしないと中に入れない。
もし犯罪者など指名手配中の人が入ろうとした場合には直ちに通報される。
中に入ってみると、このトイレには無料WiFi、音声認識システム、自動手洗いなどの機能が付いており、まさにハイテクトイレである。

注目すべきところは、やはりこのトイレがインターネットと繋がりビッグデータをフル活用する点である。トイレの利用データなども今後活用されることになる。
今年に入ってから南山区は人手不足の解消のためにテクノロジーで様々な改革を試みており、中でも「トイレ革命」を提唱している。今回のハイテク公衆トイレはこの革命の第一歩とも言える。

このトイレの外壁はステンレス製の鏡でできており、デザイン性もモダンで美しい。
そして、ユーザーの利便性を高めるために、様々な工夫がしてある。
障害者や高齢者にも優しいバリアフリー設計、そして赤ちゃんを連れたママのためのベビーシート、子供用便器、子供用手洗いが付いている。
消臭のための装置、自動で便器を洗う機能、SOS緊急ボタンなど、以前の汚いニーハオトイレ(便器と便器の間に壁のない公衆トイレ)からは想像もつかないほど便利になっている。

そして最も新しい建物設計の考え方であるBIM(ビルディング インフォメーション モデリング)を取り入れて設計されている。例えば水漏れや電源が落ちたときなど、設備のトラブルが生じた際は、いち早く管理センターに通知が来る。
温度、湿度、大気の汚染度、なども常に把握しており、ユーザーは使用後にこのトイレを評価するという機能が付いている。これらの機能を備えることにより、90%の節水ができ、トイレットペーバーの使用量を60%減らし、資源を節約することが可能となる。テクノロジーは環境にも優しいという訳だ。
機能的にもデザイン的にも秀逸なスマートトイレは現地でも話題となっており、今後の中国の更なるハイテク化を物語る。

 

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