顔認識時代の到来はまだ早いのか

専門家は“顔認識技術の応用が広がっているが、まだ個人消費のレベルで、本当の顔認識時代はまだ来ていない”と指摘する。

最近、多くの市民が、顔認識機能を持った防犯システムが空港、駅、バスターミナル、イミグレーション、さらにはホテルや銀行、重要な機関のオフィス出入口などに設置されているのに気づいている。

現在、多くの人が“顔認識”の時代が来たと感じている。本当に“顔認識”の時代は来たのだろうか。この技術の背後には危険が存在するのではないだろうか。

 

7月26日午後2時、深セン北駅の東広場A入口に並んでいた市民の女性は場内アナウンスを聞いていた。“列にお並びの方、前方左側に進んで自動チェックエリアでチケットチェックを行ってください”この女性と一部の旅客は前方左側の自動チェックエリアに進んだ。
ここでは身分証と切符を検測エリアに置き、目の前のカメラに向いて2、3秒でチェックが完了し、ゲートが開く。検査のスピードは人が行うのに比べて、数倍早い。人がチェックする場合は、切符、身分証、本人であるかを一つずつ確認しなければならない。これを機械がやることで、作業効率がかなり上がる。この女性は“今は顔認識で鉄道に乗れる”と話していた。

今年の4月7日から6月9日までの2ヶ月間、南昌、贛州、嘉興、金華の4都市において開催された張学友(ジャッキーチュン)のコンサート会場で公安部が5名の容疑者を捕まえている。
元々、この容疑者らは既に防犯システムの中にデータが入っており、コンサート会場に着いたらすぐに防犯システムが顔認識技術を使い容疑者を特定して、すぐに警察に捕まったという。

 

ハルビン理工大学のVR実験室主任の任欧剣氏は次のように語っている。“国内のオンライン防犯システムはすでに十分応用できるところまで来ている。大量の動画データの中から容疑者をすぐに特定することが可能である”彼は、顔認識技術の運用として、人混みの中から人物を特定するのは、第一段階としては精度の高い正確さは必要なく、必要なのは大きな範囲内で使える顔認識技術であって、低い画素数の映像の中から一致する可能性の高い人物を絞り込んでから、特定を行えばよい、と語っている。これだけでも人力で行うよりはるかに時間を短縮することができる。次の段階としていくつかのポイントに設置されている高画素のカメラを使い、更に容疑者の特定作業に入る。その判断により警察が出動すれば決めれば良い。彼は同時に大量の案件を集めて計算方法を修正していることで、正確は日々増しているという。

 

顔認識が日常的に使われるようになると便利にはなるが、その反面、多くの人はその技術の背後にあるリスクについても心配をしている。

市民のある女性はiPhoneXを使用しているが、ある日驚くことを発見した。娘の顔で問題なくiPhoneXのロックを外すことができたという。これは彼女にとって顔認識技術の正確さに対する不安となっている。更に自分の情報や財産の安全に対するリスクがあると考えている。

この顔認識技術に対するリスクについても任欧剣氏は次のように話している。

彼は、顔認識製品の識別率は非常に高いと考えている。実際に使われているのは違うものもある。例えば、母と娘の間、父と息子の間において、お互いがスマホのロックを外すことができる状況があった場合、お互いの顔のデータが十分でない可能性もある。
実際のデータで何が原因なのか、光の加減か、化粧の問題か、双子の場合など考える必要がある。当然指紋の識別については正確さが高い。ユーザーは金額の大きい支払いをする場合は、認証を二重三重にもするべきである。

 

この中で一番リスクの高いものは、ハッカーによるデータ改ざんであると任欧剣氏は語る。データを改ざんされてしまうことで顔認識技術もビッグデータを使っている以上、他人の顔でロックが外れるということが起こりうる。
猫の顔でもロックを外すことができてしまう。顔認識技術自体が危険ではなく、ネットそのもののセキュリティが大きい要素であると話している。

 

参考:http://www.sznews.com/news/content/2018-08/07/content_19775514.htm

 

【ライター:佐々木英之
中国深センの富門グループ(Richdoor Group) にて10年間の中国ビジネス経験。
日本に出張すると数日で深センに帰りたくなるという「深セン通」である。

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