【現地レポート】深センでのテクノロジー視察ツアーをレポート2018年8月13.14日

今年に入り深センツアーへの参加者が急増し、当メディアを通して500人ほどの方が深センを訪れています。その92%が企業からビジネス視察として参加されており、特に大企業の新規事業部の方、ベンチャー企業の経営者の方が多く、そのうち男性参加者の割合が78%となっています。
日本では深センという都市が注目されており、各業界で「一度は行っておくべき!」という空気になっているようです。
ベンチャースピリット溢れる市内を体感する良い機会である当ツアーのレポートを、現地コンダクターである佐々木が久々にまとめてみました。

 

今回はお盆期間中の日程ということもあり、普段とは違って大学生やご家族の方も多くいらっしゃいました。
私個人としては企業にいる方はもちろんですが、学生など若い方により見てもらいたいという思いがあるので、今回は私としても意味のあるツアーとなりました。

 

 

初日の最初に向かったのはアジア最大の電子街と呼ばれる“華強北(ファーチャンベイ)”

この場所は深センの特色の一つで、世界の工場と言われていた深センのサプライチェーンが垣間見える場所です。
とにかく規模が大きいこと、ここなら色々な部品が揃う雰囲気などを感じてもらいながらも、部品だけでなく最新のガジェットなどの製品も見ることができます。
また、この電気街に今年だけで3店舗も無人コンビニが出来ており、それぞれ特色が違うので、ここでも実際に買い物体験をしてもらいます。
もちろんキャッシュレス社会なのでWeChatペイなどを使ってスマホ決済を体験していただきます。

毎回この場所で自由時間を設けているのですが、時間が足りないという声をいただくことが多いです。
可能な限り時間を取っているのですが、限度があるので、もっと見たいという方はぜひ何回でも来ていただければと思います!

 

電気街を一通り周った後は昼食タイム、ここは広東省なので飲茶を楽しんでもらいます。

 

次に向かったのは郊外エリアにできた顔認識を使った無人コンビニ。ここは一度利用した後に、このお店のWeChatミニプログラムからアカウントにチャージしておけば、次からはスマホを持っていなくても顔認識のみで買い物が可能になります。

 

 

コンビニで買い物体験をした後は、広い場所に移り、ドローンでの空撮を行います。
DJIのドローンを実際に飛ばして空撮し、希望者には操縦体験もしてもらっています。日本だと実際にドローンが飛んでいるのを見る機会がほとんどなく、体験的に飛ばすこともできないので、良い刺激になると思います。

 

ドローン体験が終わった後に向かったのはシェアリングカーの体験です。
このシェアリングカーは深センで一番大きい規模で展開している企業のサービスで、全てEV車を使っています。シェアリングカーの仕組みを理解しつつ、EVに乗ったことがない方も多いので、駐車場の周りを実際に一周乗ってもらっています。中国産のEVがどんなものかを体験してもらえます。

 

次に向かったのは、設立僅か1年のスタートアップ企業が運営する無人ホテル。このホテルについては以前インタビュー記事を書いていますが、顔認識を導入したチェックイン端末を使ってチェックインし、チェックインが完了するとロボットが部屋まで案内してくれます。実際にロボットに案内してもらい部屋まで行き、部屋の中も見てもらいました。

このロボットホテルの取材記事はこちら

 

 

この日の最後に向かったのは、アリババグループが展開するO2Oスーパーです。
システマチックになっている配送までの流れを見つつ、店内を見てもらってなぜこんなに業績が伸びているのかを体感してらいます。ここでも実際に買い物を体験することで、色々なインプットをしてもらうことができます。

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初日の夜は参加者同士の交流を目的とした懇親会で、それぞれがどんな思いで参加したのか、深センを見てどう感じたかなど、美味しい料理を食べながら交流してもらい、海外での出会いをきっかけに仲良くなったり、ビジネスで繋がったりという機会にしていただいてます。

 

 

 

2日目は深センの中でも特に若者が多く、スタートアップ企業も多い南山エリアを中心に周る行程となっています。

 

2日目の最初はWeChatペイとのコラボで作った顔認識店舗。
ここはWeChatを使って顔の情報とWeChatアカウントを繋げることで、顔認識で入店して決済まで出来る店舗です。
ここでも実際に買い物して顔認識での決済などを体験してもらいます。

顔認識店舗を体験した後は次の場所に移動して、日本でも少し名前が知られるようになった小米(シャオミ)のフラッグシップ店舗に行きます。
たった8年で上場したスマホメーカーがどんなことをやってるのか知ることができる場所で、スマホ以外の製品がたくさん並んでいて、且つ製品のクオリティの良さも見所です。毎回お土産として製品を買っていく方が多いです。

 

小米の店舗が入っているモールでそのまま昼食タイム。
当ツアーでは「日本で食べられない中華を食べてもらう」という考えでお店を選んでいて、この店も毎回好評を頂いています。

 

昼食後はロボットを使った無人コンビニを見学、実際に買い物をしてロボットが温かい食べ物を提供する所も体験。色々な無人コンビニを見比べてもらうことで、色々な視点でサービスの特徴やニーズを捉えることの重要さを感じてもらっています。

 

次に向かったのが、ソフトウェアパークと呼ばれるエリア。
スタートアップ企業が多く集り、そのスタートアップ企業に対するサービスも充実しています。
ここには騰訊(テンセント)の新社屋や百度(バイドゥ)のビルがあり、ハイテク企業とスタートアップが集まっていて、圧倒的に若い人たちが集まっている事が感じられるエリアです。

 

2日目最後に向かったのはCEEC(電子消費情報展示センター)と呼ばれる場所で、ハイテク企業がブースを出して展示販売している場所です。著名な企業もたくさん入っており、色々な製品などを見る事ができます。

また、ここでは今中国で大流行のドリンクショップで休憩を取っていて、トレンドになっているドリンクを飲んでもらうなど、現地のライフスタイルに触れてもらうことも一つの体験の場としています。

 

2日間で内容の濃い体験型ツアーはこれで以上となります。

参加者のみなさんからは、「深センで色々なインプットができ、それを日本に持ち帰って新しいビジネスアイディアが生まれた」など、嬉しいフィードバックをいただくことが多いです。

深センという都市は、ものすごいスピードで変化をしています。
来年にはどんな技術やサービスが生まれるのか、どんなものが無くなっているのか、想像ができない所もあり、とにかく一度は見に来るべき場所だと私は考えています。
少しでも興味があれば、ぜひツアーに参加してもらいたいです。「いつか」ではなく「今」動いてみることに意味があるのではないでしょうか。

深センでお待ちしています!!

 

【ライター:佐々木英之
中国深センの富門グループ(Richdoor Group) にて10年間の中国ビジネス経験。
日本に出張すると数日で深センに帰りたくなるという「深セン通」である。

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