双11（買い物の日）歴代記録更新！深センは取引額で全国5位！

11月11日は双11(買い物の日)である。

今年の双11はまた記録を塗り替えた。

 

天猫（T-Mall）は１日の取引額が歴代記録を塗り替えた。その中で深センは取引額が全国5位を記録した。

 

そして、11月11日24時、合計取引額は2135億元（約3兆5千億円）となり双11のイベントを終えた。

私は、皆が天猫（T-Mall）で車や不動産でも買ったのかと聞きたいくらいである。

 

 

合計取引額新記録以外にも、今年の双11はいろいろな記録を塗り替えている。

11日の23時18分09秒の時点で、物流のオーダー数が10億件を超えた。10億個の貨物が発生したわけである。また、今年は約18万ものブランドがイベントに参加し、11日の22時までに210のブランドが取引額1億元(約16億円)を突破している。ちなみに昨年は1億元(約16億円)を突破したブランドは167で今年は約50のブランドが増えたことになる。

 

では今年の広東省の状況はどうだろうか。

11日の午後16時までで広東省は省内取引額が195.5億元（約3175億円）に達しており、その時点で全国トップとなった。

広東省内の消費ランキングは以下である。

1位　広州

2位　深セン

3位　東莞

4位　佛山

5位　恵州

 

深セン人の今年の消費力は勢いがあり、当日の午後4時の段階で全国4位であった。

 

広東省ユーザーが検索した高額商品のランキングは以下になっている。

スマホ、洗濯機、テレビ、冷蔵庫、腕時計、Bluetoothイヤホン、ノートパソコン

 

売れ筋商品で高額なものは以下になっている。

iPhoneX、小米6X、iPhone8Plus、iPad、Lenovoノートパソコン

 

販売数から見るとランキングは以下のようになる。

Saamix食器洗剤、Rejoyceシャンプー、YUEYAN食用塩、CLASSY.KISSヨーグルト、CREST歯磨き粉

 

 

双11の当日、ウェイボー上で話題になったのがこのイベントについてである。このイベントでは11日当日は住所変更が出来ないシステムとなっている。多くのユーザーが住所の選択間違いなどがあり、システム上変えられないという事が起きていた。住所が変えられないから注文をキャンセルしようとするが、これも当日は出来ない。キャンセル不可能な状態になっているのである。

 

 

 

ある人はデフォルト住所が別れたばかりの恋人の住所になっていたままで、キャンセルも出来ないままその住所に向けて発送された物あるという。非常に気まずい。。。

また、ある人は職場などが送り先になっていて、飼い猫のトイレ砂や洗剤など40キロ近くのものをかっており、ネットで購入することで重いものを運ぶ手間が省けるはずが、会社から家に持って帰るハメになってしまった。

 

 

下記の画像は昨年との比較である。

今年塗り替えた記録がどんなものか一目瞭然である。

取引額100億元（約1600億円）に達した時間は1分早い2分05秒、500億元(約8100億円)に達した時間は13分早い26分03秒、571億元(約9270億円)に達した時間は昨年の半分の時間の35分17秒、1000億元(約1兆6000億円)に達した時間は、なんと7時間早い1時間47分26秒で大幅記録更新である。

年度別で見ると2012年の1日合計取引額の191億元(約3100億円)はたった4分20秒で更新、2013年の1日合計取引額である362億元(約5800億円)は12分14秒、2015年の1日合計取引額912億元(約1兆4800億円)は1時間16分37秒に更新している。

最終結果として区域別の取引額は広東省がトップで、利別ランキングでは深セン市が5位となっている。

筆者もこれには協力しており、11日の0時ジャストに買い物を試みている。0時ジャストにカートから支払いアイコンをクリックしたら、混雑中となり、購入できず、しかし0時2分36秒には購入完了した。これは恐ろしく早くて2年前は購入までに30分は要していた。

サーバー対策も十分という感じである。

ちなみに毎年、双11の後は全国の物流が遅れる。通常2～3日で届くのが1週間から場合によっては10日くらいかかる場合もある。

これを書いている11月15日22時の時点で受け取れているものはない。一番早いもので明日には届きそうであるが遅いものは来週になりそうである。

とにかく中国の消費パワーのすごさが際立った今年のイベント。来年は更に記録更新するのか楽しみである。

 

 

【ライター：佐々木英之】
ホワイトホール深セン事務所にて10年間の中国ビジネス経験。
日本に出張すると数日で深センに帰りたくなるという「深セン通」である。

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