深センで開催された国際ピッチ大会で日本のスタートアップがダブル受賞

11月15日・16日の二日間、深セン湾科技生態園(南山区)で「Nanshan “Entrepreneurship Star” Contest」が開催された。日本代表として出場した株式会社エアロネクスト(東京都渋谷区/代表取締役 CEO 田路圭輔氏)は、スタートアップ部門で3位に入賞(賞金10万元)。また、その知財戦略が評価され、知的財産賞も合わせて受賞した。

 

エアロネクスト

 

同大会は南山区の深圳清華大学研究院(RITS)と、その外郭団体でインターナショナルテクノロジー企業への投資を行う「LeaguerX」によるスタートアップ向け国際ピッチコンテスト。エアロネクストは、今年8月に渋谷区で開催された国内予選で次世代ドローンの重心制御装置『4D Gravity®』が高く評価され、本大会への出場権を獲得していた。

 

南山ピッチコンテスト

この度の複数受賞について、田路氏は「エアロネクストにとって、深センで行われる国際ピッチ大会への出場は、今後のグローバル展開に向けた重要な試金石でした。結果として、ドローンの聖地である深センにおいてエアロネクストの独自技術4D Gravity®を搭載した次世代ドローンに対してダブル受賞という高い評価を受けるとともに、中国政府関係者、中国の投資家、中国の大手企業から多くの歓迎と賞賛と激励をいただくなど、想像を超える大きな反響があったことは大きな自信になりました。今回の深センでのデビューによって、グローバル展開における確固たる足がかりを掴めました」と述べ、大会への参加・入賞が大きな自信につながったことを強調した。なお、同社の成績はドローン関連で出場した3チームの中ではトップだ。

また、国内予選で懸案のひとつとして持ち上がっていた知的財産権問題については「大会を主催した南山区は、知的財産保護に関する先進的な取り組みを進めていることで有名です。今後は南山区のバックアップを受けて、中国市場でも知財の足場をしっかり固めていける」と、手応えを掴んだ様子を見せた。

 

エアロネクスト社長

『4D Gravity®』について説明する田路氏

 

今年で11年目を迎えた「Nanshan “Entrepreneurship Star” Contest」には、4,000を超えるプロジェクトの中から、中国国内外の予選を勝ち抜いた24チーム(うちスタートアップ部門は14チーム)が出場。スタートアップ部門1位には生殖道OCT医用画像装置を開発した深センのプロジェクトチーム、2位にはイスラエルのAIベンチャーと中国の化学系スタートアップが入賞している。

エアロネクストは今後もUAV(無人航空機)の研究開発、実証実験及び社会実装を推進する方針だ。

 

【ライター:飯塚竜二(過去の記事はこちら)

 

関連リンク

https://city.shenchuang.com/szgq/20181117/1479176.shtml

 

 

 

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