中国のAIプラットフォーム不足はファーウェイがカバーする?

中国ではAIを活用できる場所とデーターソースが非常に多い、とは言え、ハイテクチップと高精度センサーなどコア的な基礎技術は薄弱である。特にAI技術が発展してきている今、国際的な影響力を持っているAIオープンプラットフォームがない、というのが、新しい課題となっている。

計算力とデータの技術が優れているファーウェイ(華為)は、プラットフォームに関して継続的にR&Dを進めている。実証実験としては、ファーウェイのAIソリューションが金融、交通、通信、医療、ISP、電力エリアなどにも重要な役割を果たしている。

今回ファーウェイのATLAS計算プラットフォームのPRを契機に、パートナーをATLAS起業者フォーラムに集めて、AI計算力不足とコスト高などの問題を解決した後の効率向上と業務成果について語った。

ゲストの中に、テンセント、アリババ、バイドゥ、iFlytekと並列して中国第五プラットフォームと認可されたSensetime社、世界約4億社の企業情報と7億のユーザーを持っているオンライン名刺会社Intsig、AIカメラ会社Deepglint等が注目されていた。

ファーウェイのAIプロダクトを利用して、音声ナビゲーション、音声認証、顔認証、OCR資料識別などに応用されたり、交通業に使われたりした例を挙げて説明した。

深センの実例としては、高いハッシュレートのAI分析技術を使って、精確な人、車と貨物のデータを取り出し、町の状況を全面的、立体的に分析し、交通異常と事故コントロールへの対応を効率化した。例えば渋滞状況によってリアルタイムに信号を調整したりして、通行速度が9%以上高められ、ラッシュ時の渋滞を15%ほど削減できたという。

最後に、ファーウェイのAIサービスについてであれば、話題の5G通信も語らないわけにはいかない。クラウドコンピューティング、5G、ビッグデータ、AI、IoTはこの十年間で起こしたICT技術だが、もはやなくしては生活できないくらい、毎日中国人の生活や仕事に影響を与えている。

ファーウェイ知能計算部の総監は5G時代に入った際の、AIの発展に及ぶ影響について語った。

5GとAI技術が相互的に促進し、相互に発展して、多次元に広く、深く応用されることはトレンドであり、“5G時代のデータは25ZBに増加すると予測しており、この膨大なデータは新しいエコノミー形態に生まれ変わります。新しいエコノミー形態を支えるにはより効率的に、経済的にデータ処理の技術が必要で、多元化のAIプラットフォームのサポートも必ず必要になってくると思います。”

“一般的なX86 CPUにはまだまだデータ処理のニーズに満たされていないことを感じたと思いますが、FPGA、インターネットとディスクに基づいた加速モジュール、ARMチップやAIチップに基づいたプラットフォームは今後のコンピューティング舞台に重要な役割を果たすんです。”

チップからサーバー、処理器からスマートオープンプラットフォームまで、ファーウェイは企業に計算力をを与えるため一歩一歩進めている。

記者/文章 Murra(ホワイトホール)

編集 佐々木英之

 

佐々木英之
ホワイトホール深セン事務所にて10年間の中国ビジネス経験。
日本に出張すると数日で深センに帰りたくなるという「深セン通」である。

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